SIMPLE

シンプリストになりたいのです

読書・本の感想について

映画・君たちはどう生きるか 考察(ネタバレ注意)

9月某日。ジブリ最新作の「君たちはどう生きるか」を観てきました。…と言いますか、帰宅してそのままの頭でブログを書いています。公開するのは数日後の予定ですけれど、頭に残っているうちに書きなぐろうということで書いています。 何を言ってもネタバレに…

月光読書

中国南北時代、南斉の王子琳に侍講として仕えた江泌。若いころは貧しかったため、夜は書物を読むのに屋根にのぼって月の光を用いた、という故事から生まれた言葉だそうな。専門ではありませんので、詳細はわかりませんけれど。 www.arc.ritsumei.ac.jp 月や…

本・箸置きの世界

8月の頭に「箸置きをつかうという手間」というお話をしました。 yu1-simplist.hatenablog.com 私の心の中には良い手間とそうではない手間があって、自分が良いと思える手間はこれからもどんどんと続けていきたいなと思って書いたものです。 ふと思ったことを…

本・むかしむかしあるところに、

「日本昔話」と聞いて、まず何を思い浮かべるでしょう。 『桃太郎』、『浦島太郎』、『金太郎』、『かぐや姫』、『かちかち山』、『ぶんぶく茶釜』…言い出したらキリがありませんね。図書館司書になり、仕事の関係でいろいろと読み返す機会がありましたけれ…

言葉選びについて、少し考えてみる

普段何気なく使う言葉で、自分達にとってはさほど深い意味を持たない言葉、むしろネタ的なライトの意味合いを持つ言葉でも、聞き手によっては不快であったり、深い意味を持ってしまう。そんな言葉ってありますよね。 今、こうして文章を書く日常をおくるなか…

本・昨日のパスタ

最近すっかり小川糸さんの書かれるエッセイにはまってしまっています。暖かくて、優しくて、癒される本です。そして、こんな暮らしがしたいなと思うことができる教科書のような本でもあります。読んでいて一番感じるのが「心地よい」という感覚です。きっと…

本・真夜中の栗

読書記録用のノートによると2021年1月5日、小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読みました。まだ若い主人公が余命宣告をうけ、たった一人、瀬戸内海にある島のホスピスで残りの日々を過ごすという物語でした。癌や死という一見すると重い重いテーマを、まっ…

本・ビブリア古書堂の事件手帖 7

変な癖がありまして。 読書を趣味としている方とお話していると、結構同様の方がおられたので、珍しい癖というわけではありません。どんな癖かといいますと、物語の最終巻を読まないっていう癖です。 全てに当てはまるわけではないのですけれど、たまにそう…

映画・植物図鑑

読書というのは、誰かと共有するものではなく個人で楽しむものと思っていた私。オタク気質で、周囲の同級生たちが読んでいないような漫画のノベライズであったりを読んでいたので、何かを読んでも共有するということをしませんでしたし、どちらかというとコ…

映画・本 土を喰らう十二か月

自分の知識の限界、思考の限界を知るのは、自分が無知であるということを知ったとき。「無知の知」なんていって、自分に知識がないことを自覚するという概念だそうですけれど、いくら気が付いても改善しなければ所詮はただの無知です。 本を読むたびに自分の…

本・糸暦

つい先日、小川糸さんの「旅ごはん」を拝読して、やはり小川糸さんのかかれる暖かい真綿のような文体というか、雰囲気が好きだなと再確認いたしました。 yu1-simplist.hatenablog.com 1冊の本を読むと、同時に複数の本が読みたくなるのが常です。特にこの人…

旅の思い出を振り返る。(秘めたる願望編)

大人になってから気が付いたこと。「お姫様になりたかったんだ」っていう願望。 「いや、何言ってんだよ」って思われるかもしれないのですけれど、本当にお姫様になってみたかったんです。お姫様といっても、一国一城の主になりたい!とか皇室に入りたい!と…

旅の思い出を振り返る。(ちょっと背伸び編)

以前読んだ小川糸さんの「旅ごはん」をきっかけに、私自身の旅ごはんについて前回綴りました。 yu1-simplist.hatenablog.com yu1-simplist.hatenablog.com 旅の醍醐味って何でしょうか。私は旅の醍醐味の1つは非日常だと思うんです。普段の自分ならできない…

旅の思い出を振り返る。

つい先日、小川糸さんの「旅ごはん」という旅行、食事に関するエッセイを読みました。 yu1-simplist.hatenablog.com 海外の見知らぬ食べ物や、崎陽軒のシウマイ弁当、銀山温泉の豆腐などとてもお腹が減る一冊でした。それからふと、今までに私が旅先でいただ…

本・旅ごはん

別に大きな声で言うことでもないのですけれど、私は海外に行ったことがありません。ですのでパスポートも持ったことがないのです。 一時期、台湾に魅了された時期があり、いつか台湾にいってみたい!と思うようになりました。しかしついぞ叶うことはなく。そ…

好きな小説家

よく読書家(読書好き)になるには幼少の頃から本を読んでいないといけないといったようなお話を耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。 私は「幼少のころから本を与えられて生活してきたか?」と聞かれると「そんなことはない」ですし、だからとい…

本・たべる生活

思春期を過ぎて以降あまり良い食生活とはいえない生活を送っていた私ですが、夫と暮らすようになり格段に「人間らしいもの」を食べるようになりました。その分、太りましたけれど。 以前、土井善晴先生の「一汁一菜でいいという提案」という著書を拝見しまし…

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は 百合 の花

百合という言葉をご存知でしょうか。花の百合ではございません、所謂 百合・薔薇と例えられる創作物のジャンルのお話です。今回はその百合についてかきたいと思いますので、百合・薔薇、GL・BLに対して抵抗のある方、またそもそもそれらが何をあらわすのかご…

積読を数えてみる

以前読んだ群ようこさんの「たりる生活」の読了記録の際にも少しふれたのですけれども、私はもともとはシンプリストでもミニマリストでもなく、むしろマキシマリストといわれる人々に近しい生活をしていました。…というより片付けることができないで、汚部屋…

人の振り見て我が振り直せ

数日前、群ようこさんの「たりる生活」という本を読んで紹介いたしました。前期高齢者となり 今の生活をミニマムにするために持ち物を減らしていく日々をつづった引っ越しエッセイです。 yu1-simplist.hatenablog.com 誰かがやっているのをみると、自分も同…

本・たりる生活

マキシマリストだったころ、クローゼットの中には100着以上の衣類が詰め込まれ、本棚からは数百の漫画やらがあふれ出し、部屋中には物の山がいくつも形成されていました。それらを断捨離し、ミニマリストを目指すようになったのが今から7年程前。今はシンプ…

すきな画家と画集

幼いころより。周囲の人間たちから怒られ、批難されることはあっても、褒められることのなかった私。親からも褒めてもらった記憶がありません。そんな私が唯一、周囲から褒めてもらうことができたことが「絵を描く」ということでした。 褒められるようになっ…

暦にきく

本日、6/21は二十四節季の1つである夏至ですね。1年の中で最も太陽の南中高度が高くなり、日の出から日の入りまでの時間が長くなる日です。…とはいえ、何か特別なことをする日というわけではなくて「夏至かぁ、夏が本格的に始まるんだな」くらいの感覚です。…

アニメ・コタローは1人暮らし

私は流行病が流行しだしてから1人暮らしを始めました。当時通勤に往復4時間くらいかかっていましたから、危険性が高いと判断したのです(もちろん他にも理由はありますが)。その前に1人で暮らしていたのは図書館司書資格を取るための数か月だけ。ですのできち…

映画・ビブリア古書堂の事件手帖

「本は どなたを お読みになられますか?」 (劇中より引用) 小説「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んだのは随分と前のこと。1巻の発売がされてすぐだったように思いますので、もう10年になりますでしょうか。小説はシリーズ6巻まで読んだように記憶していま…

読みたい本リストをみなおす

行きたいところリスト、観たい映画リスト…こまでリストをあげてみて、本当に時間を無駄にしていては全然進まないなぁということに気が付きました。時間管理の大切さを再確認できています。大変だけどやってよかった…! さて、旅行、映画…とくれば次は本です…

本を読むベストな態勢とは?

ふと思ったこと。 例えば教科書やマニュアル本を開いて勉強するときであれば、机の上に教材とノートを開いて勉強する というのが自然な流れだと思います。椅子に座るか、お座布団などに座るのかなどいろいろあるとは思いますけれど。 そうではなくて、例えば…

本・一汁一菜でいいという提案

一人暮らしをするようになってから料理を始めましたので、包丁をもってまだ3年くらいでしょうか。今でもあまり上手に器用にできている方ではありません。幸いなことに夫は文句を言うひとではありませんし、簡単でいいと言ってくれています。ありがたいなぁと…

おでかけ記録(SOMPO美術館)

先日、原田マハさんのリボルバーを読んでみて実際のゴッホのひまわりをみてみたいと強く思いました。大塚国際美術館で陶板は観たことがありますし、教科書や資料集で何度も写真をみたことがある作品です。今更それをみる必要があるのか?と思われるかもしれ…

読書・リボルバー

フィンセント・ファン・ゴッホ。世界的に有名な画家で、特にアルル時代~の大胆な筆・色使いが人気であり、印象派として後世に多大なる影響を与えた人物といえます。しかし37歳という若さで亡くなっており、またその短い生涯で売れた絵はたった1枚だけでした…