SIMPLE

シンプリストになりたいのです

旅の思い出を振り返る。(秘めたる願望編)

大人になってから気が付いたこと。「お姫様になりたかったんだ」っていう願望。

「いや、何言ってんだよ」って思われるかもしれないのですけれど、本当にお姫様になってみたかったんです。お姫様といっても、一国一城の主になりたい!とか皇室に入りたい!とかそういうわけじゃありません。

ドレスを着たり、綺麗なお着物を着たりしてみたかったっていうことですね。夫と入籍するにあたってしたことは、籍を入れて指輪を買うだけで結婚式はしていません。ですので結局ウェディングドレス着ることはありませんでした。フォトウェディングを撮れたらいいなとは思っていますけれど。

最近は観光地に行ったりすると着物や浴衣を着てお出かけしている若い方をよく拝見するようになりました。あれをみて、素敵だなぁ、うらやましいなぁと思いながらもできないでいる自分がいます。原因についてのお話はまた別でしたいと思いますが、とにかく「したいな」「素敵だな」と思いつつもできないまま三十路を越えてしまったのです。

三十路を越えたからといった、願望がなくなるわけではありません。年齢、環境に関係なく、着たい服を着て輝いている方も多くおられますから、着たいなら着ればいいだけの話なのですけれど、今のところ踏ん切りはつきそうにありません。

そんな私ですけれど、何もしていないというわけではありません。ここ数回にわたって「旅の思い出を振り返る。」と銘打って、今までの旅行で食べた「旅ごはん」を紹介してきました。

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今回は、こそっとその「お姫様になりたい」という願望を叶えていた、叶えた気持ちになっていた「旅ごはん」…というよりデザートがメインですけれど、綴っていきたいと思います。

六花亭のホットケーキ

平成生まれの私ですが、自分が生まれるよりも前の時代にとても心惹かれるものがあります。特に、明治、大正、昭和の時代。大正モダンに憧れたり、昭和レトロに憧れたり。そんなわけで、そういう雰囲気のお店やお食事にとても興奮する私です。

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こちらは函館にある六花亭のお店でいただいたホットケーキ。古き良きホットケーキです。厚みがあり、ふっくらとしながらも重みがしっとりとしていて、なにより甘すぎない、懐かしさを感じるお味でした。バターとシロップの装いもなんだか懐かしいですよね。

昨今食べることができるふわふわで甘いホットケーキも好きですけれど、たまにこうした懐かしいお味をいただくと目頭が熱くなり、郷愁にかられるのです。不思議ですね。

函館のアフタヌーンティー

お次も北海道の函館旅行での1枚です。
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アフタヌーンティーというものをいただいたことがなくて、初めていただくのであれば建物にもこだわった素敵な場所が良いなと夢見ておりました。そんな折に函館に旅行することとなりまして、函館には西洋風の素敵な建物が多いですから…と調べてみたところ見つけたのが「旧イギリス領事館」でした。

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内装も外装もとてつもなく素敵でしたし、はじめてのアフタヌーンティーはとても幸せな時間でした。素敵な紅茶とお菓子を食べて談笑するだけで優雅な気持ちになれるのですから。形を整えるというのはやっぱり意味があるのだなと思います。

ちなみに、旧イギリス領事館の近くにある旧函館区公会堂も素敵な場所です。

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こんな豪華絢爛なお部屋を拝見することができます。

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廊下だけでも絵になる…。ミニマリスト的なsimpleに特化したおうちもいいですが、こういったおうちに住むというのも、また夢であったりします。

銀座のアンリシャルパンティエ

「銀座」って、すごく大人な香りがしませんか?私だけでしょうか。こぅ…綺麗で高価なお洋服を着て、背筋もピンと伸びたマダムや、形よく整えられたグレイヘアの似合う紳士が集う街…みたいな。私のような大阪生まれの奈良育ちの人間が足を踏み入れてはいけない…!と思ってしまうような街です。

…と言いながらも、行ってみたいという願望にはかないません。以前紹介したこちらのナポレオンパイです。

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有閑倶楽部」という漫画でも描かれていたナポレオンパイ。「グレーテルのかまど」で拝見して以来、夢見ていたケーキです。

ナポレオンという名前に負けない、凛とした姿が美しいです。アンリシャルパンティエは私の中で憧れであって、ご褒美です。都度都度お邪魔するというよりは、何か目標を成し遂げたときにまたお邪魔できたらいいなと思っています。

富士屋ホテル

今までの人生で、一番「お姫様」を実感したのはいつか と聞かれたら、それは富士屋ホテルに宿泊したときだと即答するでしょう。一人優雅に富士屋ホテルで過ごす…そんな贅沢な旅をしたことがあります。

こちらは富士屋ホテル内にあるカフェでいただいたチャップリン・プリン。数年前ですが読書をしながら、いただいたのをしっかりと覚えています。ちょっとほろ苦いお味が殊更大人になったような気持になって嬉しかったなぁ。

富士屋ホテルの何に憧れたかというと、ホテルの外観・内装の美しさも当然なのですけれど、お部屋にある備え付きの机と椅子が一番です。ここで書き物をしてみたかったんですよね。書き物と言っても、私が描いていたのは、旅行記録のノートですから小説をかいたりしていたわけではないんですけれど。それでも、この椅子に腰かけて、この机と対面しているということがとても嬉しかったことを覚えています。

富士屋ホテルでのもう一つの思い出は、人生で初めて一人でBarに行ったこと。こちらもホテル内にあるBarでいただいたものです。読書しながらお酒を2杯ほど頂いて、本当に背伸びをして浮足立っていましたが、今にして思い出すと若気の至りというか、かわいらしい思い出ではありませんか。

今ではお酒は完全にやめてしまいましたので、Barにいくこともありません。けれど、こうした背伸びならまたしてみてもいいなぁと思ったりします。

まとめ

今回、これでもか!というくらい好きな物を詰め込み暴露する形になりました。恥ずかしさ半分、嬉しさ半分といったところでしょうか。

今日が一番若いという言葉をよく耳にします。それを聞くたびに、できないでいることを思って悲しくなります。綺麗なお洋服を着る。いつかやってみたいな。

さすがに一人では恥ずかしいし寂しいので、誰かとできればいいのですけれど。いつか叶えてみたいです。