SIMPLE

シンプリストになりたいのです

旅の思い出を振り返る。(ちょっと背伸び編)

以前読んだ小川糸さんの「旅ごはん」をきっかけに、私自身の旅ごはんについて前回綴りました。

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旅の醍醐味って何でしょうか。私は旅の醍醐味の1つは非日常だと思うんです。普段の自分ならできない経験を、いつもの私なら食べることができないものを、空間を楽しむのも、旅ならではなのではないかと思います。

普段引きこもりの私が、自分で飛行機のチケットを購入して沖縄へと旅立ち、久米島で原付を借りて島1周するのも楽しい経験です。美味しい食べ物をいただくのも楽しい経験です。そんな中でも、ちょっと背伸びした経験って誰にでもあると思います。ちょっと豪華な、豪勢な時間を楽しむみたいな。今回はそういったお食事をメインに振り返ってみたいと思います。

津・うなぎ

関西と関東でウナギの焼き方(蒸し方?)が異なると知ったのは、三十路を越えてから。とある番組で違う旨の発言をしているのをみて、初めて知ったのです。

そもそもごくごく一般的な家庭で育った私は、特別裕福でも、特別貧乏でもなかったので、うなぎといった豪華な食べ物をいただくことは土用の丑の日くらいなものでした。

旅行に経験を求める私に対して、食を求める夫。そんな2人が旅行に行くと、ちょっと背伸びした食を求めたりしちゃうものなのですねぇ。

そしていただいたのが、津でいただいたうなぎです。お値段が特別高いというわけではないのですけれど、普段より少し贅沢かなというお値段です。そのお値段でこんなにもうなぎを満喫できるだなんて…!

それまではスーパーなどに流通しているうなぎしかいただいたことのなかった私は、おいしいうなぎのお店でいただくことは当然初めてです。口に含んだときのふわっとした甘みや食感は今まで食べてきたどのうなぎよりもおいしくてびっくりしました。丼にうまきに…こんなにたくさん食べることができるかしらんなんて思っていましたが、ペロリでしたね。

関東では焼き方(蒸し方?)が異なるそうですので、そちらもいずれ食べてみたいなぁと思っています。きっとそれはそれで美味しいのでしょうね。楽しみです。

松坂牛のすき焼き

ここで、正直な胸の内を暴露しましょう、「人の金で食う、高い肉ほどうまい肉はない」と。

はい、言ってしまいました。だって松坂牛ですよ。すき焼きですよ。当然お高いんです、お会計が万を超えるんです。それをおごっていただけるという幸せ…❀なんという幸せでしょう。伊勢旅行に行った際に、機会がありまして。夫から誕生日プレゼントとしておごってもらいました❀

個室でゆっくりしながら、店員さんが焼いてくださるお肉をいただく。野菜も白滝も全て美味しい。

口の中でほどけるというのはこういうことなのか…!というくらい柔らかかったお肉です。お味も当然美味でした。

お店の方が焼いてくださるのに、緊張してプルプルとしてしまいましたけれど、それはそれでいい思い出です。

茨城・那珂湊で食べたウニ

お次はお寿司です。こちらは以前、茨城旅行で那珂湊のおさかな市場に行った際にいただいたお寿司です。

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背伸びとは少し意味合いが異なってくるのですけれど、実はあまり「ウニ」ときいて「美味しい」というイメージがなかったのです。後味とかが好きではなくって。

それでよく周りに言われたのが、本当に美味しいウニを食べたら変わるよ~というお言葉。まぁお肉もお値段でお味が全然違うのですから、魚介もそうでしょうよと思ってはいたものの、試す機会もなく。そしてやっと巡り合ったのが、こちらです。

新鮮なウニで作られたウニの軍艦。初めて食べた時は衝撃でした。甘い、そしてあとをひく磯の香。でも不快ではない…。こんなにも美味しい食材だったのか!大人が味覚音痴になってきたからうまいと思うようになる的な珍味かと思っていたのですが、いやはや。いいところで食べると、美味しい物は美味しいのだなと再確認したのでした。

箱根・ポーラ美術館でのビーフシチュー

こちらも以前紹介したものですが、ポーラ美術館に行った際にいただいたランチについてです。こちらも背伸びというよりは、ちょっとした発見です。

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ビーフシチュー自体は自宅でも頻繁につくるメニューなのですが、肉が柔らかくなるといっても限度があります。ほろほろ…というほどまでに柔らかくするにはかなりの時間煮込まなくてはなりません。さすがに自宅ではそれは難しくてですね。

それがこちらのレストラン アレイでいただいたお肉の柔らかさと来たら…。どれくらいの時間を煮込まれているのでしょうか…。手間のかかった料理を食べた時の幸せってなんなんでしょうかね。なんとも言えない幸福感に包まれた…というお話です。

まとめ

ちょっと背伸びしたり、美味しい物を食べたり…。思い起こしてみれば、三十路を越えたあたりから、そういうことの楽しさに気が付いたように思います。昔、京都でもお高いお肉をいただいたことがあるのですけれど、その時は気が付くことのできなかった何かが三十路を越えてからわかるようになりました。

それにしてもこの1年でもそれなりに経験しているのだな…と再確認いたしました。なにもしていない一年だ…なんて思ってしまうこともありますけれど、こうしてみれば充実した日々を過ごしているのではないでしょうか。

こうしてたまに振り返ってみるのって大切なのかもしれませんね。