SIMPLE

シンプリストになりたいのです

絵と暮らす

以前、絵についてや好きな画家について触れました。中学生の頃から絵を描くことが好きになり、大人になって筆をとることは減ってしまいましたが、それでも「絵を観る」という楽しみは今も昔も変わらず続いている趣味です。

yu1-simplist.hatenablog.com

絵を観るといっても様々な方法があります。レプリカや画集ももちろん良いのですけれど、やっぱり一度は本物の絵画が観たい。迫力や、絵の具の凹凸、油絵具のテカリ、繊細さなど、本物をみてみないとわからないことが多いように思います。そんなわけで高校生くらいから、今までいくつもの美術館を巡ってきました。

f:id:yu1-simplist:20230822141928j:image

その戦利品がこちら、ポストカードです。美術館に行ったら必ず1枚は購入します。基本的に1枚では済まないことの方が多いのですけれど。

美術館に併設されているミュージアムショップってとても魅力的ですよね。買わなきゃ…!と惹き付けられる何かがあります。ミニマリストを目指すようになってからは本当に好きな絵画のポストカードだけ!っと決めていますが。それで、数枚のポストカードとにらめっこして、オーディションして、家に連れて帰る子を決めるのも楽しみの1つだったりします。最近はマスキングテープにも心惹かれてしまって…。いやはや物欲はなくなりませんね。

これらのポストカード、数えたこともないので何枚あるのかわかりませんが、日常的に使う…ということもありません。なんだか勿体ないような気がする…と思っていたところ、お部屋の壁にポストカードを何枚も飾っていらっしゃる写真を拝見しました。そうか、ポストカードを部屋に飾ればいいのか!
f:id:yu1-simplist:20230822093701j:image

そんなわけで食卓の一角に飾るようになりました。

こちらはフィラデルフィア美術館所蔵のダニエル・ガーバー「室内、朝の光」です。朝日のなかで手紙を読んでいる少女がとても美しくて、魅入ってしまった作品ですね。

週ごとに体が感じる温度、湿度は変わります。夏でしたら抜けるような空の絵を、冬でしたら雪原の絵をとその季節にあった絵を食卓に飾る。それだけで、季節感を感じられるような気がしています。また行事も然りです。実家に帰省する週は絵本「コンとアキ」の絵を飾っても面白いと思っています。

以前勤めていた図書館では入り口正面に絵画を飾っていました。中に入れていたのは、美術全集だったかの付録で、ポスターサイズのレプリカ。1冊で10枚くらいのレプリカが入っていて、毎週月曜日になると次の絵画に代えていきます。1冊がおわれば次の全集へ。毎週毎週、違う絵画が飾られているのに気が付いてくれていた方はどれくらいたのでしょうか。それにならうというわけでもないのですけれど、週のはじめになるとポストカードのコレクションから今の気分の絵を探して、入れ替えます。

夫も一応見てくれているようで「絵が変わっている」とだけ呟きます。その絵をみてどう感じるかは夫の感受性しだいですので、多くは語らないようにしていますけれど。そのうち、夫が好きなゴーガンの絵を手に入れることができれば、飾りたいと思っています。f:id:yu1-simplist:20230822134827j:image

我が家にある絵はもう一枚。葉祥明さんの絵です。これは母から、何かの祝いだったかでもらった絵です。葉祥明さんが描かれる宇宙や星空の絵がとても好きで、我が家の守り神的な感じで飾っています。

たった1枚の絵を飾る、それだけでその部屋の彩が変わります。ミニマリスト、シンプリストとして部屋にあるものはできるだけ少なくしています。それでも、季節や日々の彩を楽しむ余白だけは残しておきたいと思うのでした。