中国南北時代、南斉の王子琳に侍講として仕えた江泌。若いころは貧しかったため、夜は書物を読むのに屋根にのぼって月の光を用いた、という故事から生まれた言葉だそうな。専門ではありませんので、詳細はわかりませんけれど。
月や蛍の光、そして雪。昔の方は様々なものを頼りに、灯をとったのですね。
ところで、私はどちらかというと夜が得意で朝が苦手なタイプです。夫は反対に朝が得意で夜が苦手なタイプです。夫はお風呂から上がると、そのまま電池が切れるようで部屋の明かりがついていようと関係なく眠ることができます。仕方なく「歯磨きしてから寝なさい!」としかるのが私の日課です。朝になると立場が逆転し、私は夫の出勤ギリギリまで起きることができませんので「起きろー!」と布団をひっぺがされるのが日課です。
少し困ったことに、私はまだ眠くないけれど、夫は眠いみたいな夜が多々あります。そんなときは私も倣って横になるようにしているのですけれど、如何せん寝つきがあまり良い方でもない私は眠れることなく。1~2時間程ごろごろとするはめになります。いっそ読書でもして眠くなるのを待とうかとも思うのですけれど、熟睡する夫が眠っているなか電気をつけるのも憚られます。たぶん、電気をつけても問題なく寝ていそうなのですが、なんとなく、睡眠の質が落ちそうで…。寝室には冷暖房機がないため、リビングと寝室を一続きにして部屋の温度を調整しています。ですので、リビングの電気をつけると、寝室も照らされてしまうんですよね。どうしたものか…と。
そこでちょっと試行錯誤を。
まず部屋の照明を確認したところ、一番くらい設定にしてもやはり、寝ている人間相手ではまぶしそうです。豆電球であれば、できなくはなさそうですが、個人的に豆電球の色味が落ち着かず…断念。
次に、キャンドルで明かりをとってみました。簡単な書き物をする程度であれば、これでも問題ありませんでした。ただキャンドルを手元に置いて、すぐ近くで作業しないと灯としては心もとないです。長時間、何かを読む…となると、眉間に盛大に皺が寄ってしまいそう…?あと、やはり火なので熱いです。
ちなみにこちらは赤膚焼きのキャンドルホルダーです。ならまちをぶらぶらしていた際に、見つけたお店で購入しました。いつも通っていた道なのですが、赤膚焼きのお店とは存じ上げず…たまたま貼ってあった灯篭祭りのポスターが目に入り、そのまま店内をうかがったら店員さんがおられ、たくさんの焼き物がおいてあったのです。そしてその素敵な焼き物のなかから、このキャンドルホルダーに出会いました。桜が好きな私は一目惚れ…手に取って眺めておりました。すると店員さんが、店内の照明を全て消して実際にキャンドルを灯したらこんな感じですよ~というのを見せてくださいました。壁に灯る桜の花びらがあまりに綺麗で…。いろんなサイズを見せていただき、普段使いしやすいこちらのサイズを購入致しました。ゆっくりしたいときや、何も考えたくない日なんかは、キャンドルを灯して、お香を焚いて、自分自身を癒しています❀
しかしながら、寝具の横に置いて万が一、寝相で割ってしまったらと不安で余計に眠れなくなることが判明しました。そのため、寝室ではなくリビングで書き物をするときに使用するにとどめることに。
夏は冷房さえ届けば寝室でもリビングでもどこでも良いのですけれど、超絶寒がりな私は冬場に布団からでて、折角温まった布団を冷やすという行為は、結構大問題なのです。なので布団から離れず…夫に邪魔にならない程度の光で布団の上で読書がしたいなぁ…っと思っていまして。
そこで新たに導入したのがこちらの、月をモチーフにした間接照明です。充電しておくと数時間使用することが可能ですし、充電しながらも一応使えるようです。ただ海外のメーカーですのでなんとなく怖くて試していません。
こちらの間接照明ですと、熱くなりませんし、割ってしまう心配もありません。色味が暖色系(写真↑)と寒色系(写真↓)があります。暖色系よりも寒色系の方が読書灯としては向いていそうです!また明るさも調整することができますので、夫の邪魔にならない程度の明るさにして使用できます。便利!
灯を切っている状態ではただの白いざらざらとした球ですけれど、照明として使うだけでこんなにロマンティックになるのですねぇ。これからの眠れない夜に一役買ってくれそうです❀
あ、そういえば今年の十五夜は9/29だそうです。月が綺麗に見られると良いのですけれど。晴れでも雨でも曇りでも、お月見団子はいただこうと思います。