SIMPLE

シンプリストになりたいのです

アニメ・コタローは1人暮らし

私は流行病が流行しだしてから1人暮らしを始めました。当時通勤に往復4時間くらいかかっていましたから、危険性が高いと判断したのです(もちろん他にも理由はありますが)。その前に1人で暮らしていたのは図書館司書資格を取るための数か月だけ。ですのできちんと私が1人暮らしを始めたのは三十路を迎えてからになるんですね。

多くの人は大学に入学したタイミングか、社会人になったタイミングに一人暮らしを始めるのでしょうか。

今回は「コタローは1人暮らし」というアニメを観ましたの、そちらをネタバレ交えて紹介をしたいと思います。

あらすじ

漫画家を目指す狩野進が住んでいるのは”アパート清水”202号室。ある日、隣の203号室に越してきた住民が挨拶にやってきた。名前はさとうコタロー。年齢は4歳。ちょっと良いティッシュを引っ越しの挨拶に持参したコタローは、なんと1人きりで狩野の隣に越してきたらしい。保護者は一緒ではないらしい。

風呂なしの部屋のため、銭湯に行くことになったコタロー。夜遅くに4歳の子一人でいかせるわけにもいかず、同行することになった狩野。それをきっかけに少しずつ、狩野とコタロー、そしてアパートの他の住人や、コタローが通う幼ち園の面々など世界が広がっていく…という物語。

感想とネタバレを少し

NETFLIXで配信されていたアニメを拝見しました。アニメは現在配信されているのは10話。実写ドラマも されているそうで、まだ拝見しておりませんが そちらは少々設定が違ってコタロー君は6歳なんだそう。どちらにせよ、小さなお子さんが1人暮らしをしている。不思議な設定ですよね。

絵柄はどちらかというどざっぱりとして割とPOPめな絵柄のように感じます。ですので、設定だけちょっと変わったコメディアニメなのかなぁ…と軽い気持ちで拝見していたのですけれど。節々に重めのフラグがあるのに気が付いてからは、もう涙なしに観ることはできない作品でした。たった10話の短めの作品ですけれど、いろんな問題がつまった作品だったように思います。

ネタバレしますが、まずコタロー君。どうして1人暮らしをしているのかというとですね、保護施設から逃げ出してきたから…なんですよね。昔は仲の良かった両親ですが、いつしか父親は母親に暴力を振るうようになり、母親もコタロー君に対してネグレクトをするようになります。そして施設に預けられるようになるのですけれど、その施設が父親にばれてしまいます。施設などに迷惑をかけないため、仲の良い施設の友人に何も告げることもなく、施設を去ることになりました。

そして狩野君。彼も両親を事故で亡くし、伯父の元で育ててもらったという過去があります。ですから、コタロー君の気持ちが他の人よりは少し理解できる立場にいるということですね。

次に美月さん。彼女は201号室に住む綺麗なおねえさん。一見すると優しい普通のおねえさんですが夜はミキという名前でキャバで働き、彼は彼女のお金をあてにするDV男です。そんな彼氏を嫌いになれず、ズルズルと関係が続いてしまっている状況であったります。

そして、1階の102号室に住む田丸さん。ぱっと見は近づいてはいけない人。紫のヒョウ柄スールにサングラスのいかついいでたちで言葉使いも乱暴。しかしコタロー君に対しては「コタローきゅん」と呼び、可愛がっている様子。実は、離婚しており、妻のところにコタロー君と同じ年頃の息子 勇太がいるが、面会謝絶され会えないでいる。

この他にも、主要登場人物にはちょっとトラウマであったり、現在進行形でままならない事情があったりする様子。もちろん、他にも一見すると些細な、けれど根の深い問題を抱えている人物が登場します。

アニメ一話の中で、短いエピソードを3~4つくらいで構成されているのですが、ほっこりするようなエピソードと、意味が解ると切ないエピソードが美味い感じに組み込まれていて…言い方があっているのかはわかりませんが「うまいなぁ」と思いました。

みることで自身のトラウマを思い出す方もおられると思いますから、誰にでもオススメ!というわけではありませんが、そういうのが大丈夫という方はぜひみてほしいなぁと思います。最終話までみたあとは、ほっこりできると思います。

きっかけ

そもそもどうしてこのアニメをみたのか、ですけれど。ブルゾンちえみさんって覚えてらっしゃいますか。キャリアウーマンが良い感じのメロディーに合わせて、意識高い系の、でも「わかるー!」っていうネタをされていたお笑い芸人さん。「35億」がトレンドワードになりましたね。そのブルゾンちえみさん、芸能界を引退されたあとは 藤原しおりさんとお名前を改名され、ラジオやYouTubeチャンネルをされていました。

そのYouTubeチャンネルがね、大好きだったんです。しおりさんのマイペースであり、癖があり、時々頑固で、でもやっぱり優しくて。しおりさんがきっかけでスコーンを焼くようになりましたし、映画「キャロル」をみました、人生をよりよく生きようとするなかで 特に食べ物への向き合い方が好きで、だからといって100%真似したいというわけではありませんけれど。しおりさんがされていることのなかで、素敵だなって思ったことを私も真似したりしていました。

今年の春にそのYouTubeチャンネルが閉鎖されてしまって、今は拝見することもできませんし、しおりさんが今何をされているのかもわかりません。ですが、今でもそういえば以前 リンゴジャムをつくっていたな、とか、金曜ロードショージブリ期間のことを目にすれば ジブリ男子について熱く語っていたな…とか、ふとした瞬間に思い出します。その中の1つが「コタローは1人暮らし」だったんです。それで今回みてみたんですけれど、みてよかったと思える作品でした。

みたい作品は山のようにありますので、またこうしてアニメに関してもよかったものがあれば記録していきたいと思います。

 

合言葉は「みおのプリン」ですね。