SIMPLE

シンプリストになりたいのです

映画・サマータイムマシン・ブルース

もし過去にもどることができるなら、何がしたいですか?

絶対にかなうことのない夢ですけれど、想像すると楽しいですよね。干渉することで未来が変わってしまうという点を考慮すると、やはり下手に接触はできません。いっそ自分とは関係のない過去にいってみたいです。幕末の京都に行って、新選組三番隊組長 斎藤一さんのお姿を実際に拝見したいな、なんて想像するのが楽しかったりします。

タイムマシンが目の前にあったとしたら、どうしましょうかねぇ。そんな映画を観ました。

タイムマシンを巡って思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を描く青春コメディ。

夏休み中のとある大学のグラウンド。炎天下の下「SF研究会」の男子部員5人が野球をしている。そんなユルい風景をカメラクラブの女子部員が写真におさめている。いつもと同じ、夏のけだるい一日。そんな暑さだというのに、なんと部室のクーラーのリモコンが壊れてしまう。

翌日、暑さに耐えきれずイライラを隠せない部員たちの目の前に現れた挙動不審なマッシュルームカットの青年。そして彼がいた場所には謎の物体があった。その物体がタイムマシンだと気が付いた彼らは、リモコンが壊れる前の「昨日」に戻って、過去へとタイムスリップするのだった。

eiga.com

(映画ドットコム参考) 

なんと勿体ないタイムマシンの使い方。でもこれぞコメディという感じで大いに楽しめました。突っ込みどころもたくさんだし、こそッとした遊び心もあるような作品はみていて楽に楽しめます。

今年に入ってから、本広克行監督の作品をいくつか拝見しました。UDON踊る大捜査線シリーズですね。

yu1-simplist.hatenablog.com

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このUDONには部員の面々がでてきたりとまるでパラレルワールドのように世界が続いて、あぁ好きな世界観だなといった感じ。ムロツヨシさんや佐々木蔵之介さんは好きなので尚更嬉しい。

実はこのサマータイムマシン・ブルースも以前から本広克行監督作品とは知らないながら気になっていた作品です。森見登美彦さんの四畳半タイムマシンブルースが、この作品を原案にされているとのことで気になっていたんです。まさか、これも本広克行監督作品だったとは。知らない間にたくさんの本広克行監督の作品と出会っていたことに驚きました。

作品については気楽に楽しむことができたのですけれど、気になったのが時代背景。2005年がもう18年前ということが衝撃で…。持っている携帯電話も当然スマホではなく、ガラケーでパカパカ折り曲げるタイプのものでした。作品の中では部室にレトロなものをたくさん集めているのですけれど、今観ると更にレトロなんですよね。それがなんとも不思議で。ある意味これもタイムマシンみたいと一人ふわふわと考えてしまいました。

それにしても、佐々木蔵之介さんがかっこいい…。あのちょっと不摂生で気怠い感じ、たまりませんねっ!監督は佐々木蔵之介さんの見せ方がとてもうまいです。踊る大捜査線シリーズにもちらりとでていらっしゃいましたが、いやぁかっこよかったです。

森見登美彦さんの四畳半タイムマシンブルースを読む前に一度見ておきたいなと思っていたので、観ることができてよかったです。小説を読むのはいつになることやら…積読が相も変わらず溜まっていますので…。でも楽しみは多い方がいいですね。