現在関東に在住しており、都内まで電車1本で行ける超便利なところに住んでいる私。しかしながら、もともと引きこもり体質の出不精ですので、一人でおでかけ~♪なんてすることもなく。近々映画を一人で観に行く予定ではありますけれど、それもいつになることやら。
その割に好奇心だけは旺盛ですので、〇〇に行ってみたい!××をしてみたいみたいな欲求はついえることなく。可哀そうな夫は、私が何か見つけてくる度に、それに同行させられるのでした。
そんな我々にしては珍しく、7月某日。夫が好きな電車×クレヨンしんちゃんという奇跡のようなコラボレーションの企画がJR東日本さんでおこなわれていました。それがJR東日本クレヨンしんちゃんスタンプラリー。
東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城にわたる30駅に設置されたスタンプを集める催しに参加しました。2日間かけてスタンプを集めるのはなかなかの重労働ではありましたが、それなりに充実したイベントでした。
その中で、浜松駅からモノレールに乗り換え羽田空港第2ターミナル駅を目指していた時のこと。実は昨年の暮れからお台場の行ってみたいところがあったのですが、まだいけていないねぇという話になりました。お台場のあのあたりか…さすがにモノレールからは見えないかとかそんな話を適当にしていた流れで、レインボーブリッジのはなしになりました。レインボーブリッジといえば…!という映画をみましたので、記録としてネタバレ交えて綴ろうと思います。
踊る大捜査線 THE MOVIE
踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署市場最悪の3日間!
まずはあらすじ。
人気テレビドラマ「踊る大捜査線」の劇場版第1作。
湾岸署管轄の境界線を流れる川で、腹部に熊のぬいぐるみを詰められた水死体が発見された。時を同じくして、所内では刑事課のデスクから領収書や小銭入れが盗まれる窃盗事件が発生。
さらに、管轄内に住む警視庁副総監が身代金目的で誘拐され湾岸署に捜査本部が設置されるが、本部は極秘操作を勧めるばかりで所轄の刑事たちに協力を求めようとしない。
そんな彼らに怒りを募らせながらも、水死体事件の捜査に奔走する青島たち。やがて、副総監の身代金受け渡しに失敗した捜査本部が、ついに公開捜査に踏み切ることになり…。
(映画ドットコムより引用)
踊る大捜査線シリーズといえば、本広克行監督ですね。踊るシリーズを観ようとしたらUDONが関連作品として出てきて驚きました。まさか同じ監督だったとは…!そんなわけで先にUDONを拝見し、それから踊るシリーズを観ることになりました。
踊るシリーズの舞台はお台場です。この映画は1998年ですから今から25年も前の作品…そんなに前なのですね。当時小学生だった私はドラマシリーズをきちんと観ていたわけではありません。高校生くらいの頃、夕方に再放送をしていてそれをチラっとみた記憶が薄ぼんやりとあるくらいです。ですので踊るシリーズは映画以外は実はあまりしらないのですが…それでも楽しめるのですごい作品だなぁと思います。
ちなみに1作目の映画は地上波でやっていたのをチラっと見た程度で、きちんと観たのはこれが初めてだと思います。ですけれど、あらすじでも述べた、水死体の胃の中から熊のぬいぐるみがみつかる…ってなかなかにインパクトが強くてですね。恐怖を覚えたことだけはしっかりと覚えていました。
さすがに、今回観てみて怖い!無理!とはなりませんでしたが、犯人を演じられた方のニヤリとした笑い方が不気味で…普段の明るくさっぱりとされた印象とはかけ離れたイメージでしたので演技ってすごいとしみじみ。
この映画をみて思い出したのが、神戸連続児童殺傷事件。酒鬼薔薇事件といった方がいいのかもしれません。深く述べるのは避けますが、直接的な関係はないにしても、本広監督や脚本担当の方の中で、そのあたりの快楽的な凶悪犯罪が影響しているのではないかと邪推してしまう…そんな事件です。「ゲームオーバー」「罰ゲーム」といった事件・命の軽視、母親のいきすぎた過保護など当時の時代背景を切り取って…というよりは濃縮させたような作品なのかもしれません。
笑えるところ、シリアスなところ、そして考えなければならないところ…そういったバランスがちょうどいい作品だなぁと思いました。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
冒頭でお話したレインボーブリッジはここに繋がります。まずあらすじを。
全作の5年後が舞台となる。観光名所となったお台場では、凶悪事件が続発。やがて殺人事件が発生し、湾岸所轄内の殺人事件特捜本部長に初の女性管理官、沖田警視正が任命される。第2の殺人が発生するが、犯行動機が不明のまま。さらに警察機構内にも不穏な動きが起こる…。
2作目が2003年。ちょうどいまから20年前の作品です。この作品は過去に1度きちんと観たことがありますので、2回目ということに。
「レインボーブリッジ封鎖できません!」という台詞がトレンドワードになりましたよね。映画内では国土交通省やゆりかもめやら、いろいろなところに許可をとらなければならず、事件なのに封鎖することができない!という展開ですが、実際は封鎖可能だそうです。縦割りへの皮肉たっぷりに描かれていて、個人的には好きなシーンです。
この作品では「リストラ」がキーワードになるわけですが、リストラという言葉は、バブル崩壊をきっかけに1990年代初頭から普及したようです。(Wikipedia参照)
バブル崩壊後の90年代は、どの産業にとっても極めて厳しい状況となった。バブル崩壊から今回の景気回復が始まったのは2002年までの期間について…(内閣府のHPより)
以上から、この作品がつくられた~2003年がいかに「リストラ」と関係深く、社会問題であったのかがわかります。前作同様に、当時の社会問題をうまく盛り込んだ作品だと個人的には思います。また同時に女性の社会進出についても描かれていますが、どちらの問題も現在解決したとは言えず、20年経っても根深いままなのだろうかと思ったりもします。
今のところ「レインボーブリッジを封鎖せよ!」が踊るシリーズでは一番すきです。スリなどの事件ばかりの毎日に、もっとやりがいのある事件を…!と息巻いていた青島君が、これが俺たちが守らなきゃいけない、解決させなければならない事件なんだ!と変わっていくところとか、皮肉なのかはわかりませんが好きです。全体的に前半で提示された細やかな情報が最後に全て回収されていく感じとか、いいなぁって。
余談
結局のところ、私は未だにお台場のどこかを観光したこともないのですけれど、いずれ時間をつくってみたいと思います。聖地巡礼になるのかしらん?
また、映画3・4もありますので追ってみたいと思います。3は1度観たのですけれど、4はやっていたことすら知りませんでした。そういえば香取慎吾さんが出演するっていう広告は拝見したような気がしなくもないですけれど…。
それでは今日はこの辺りで。