SIMPLE

シンプリストになりたいのです

ミートパイをつくる

随分と昔、まだ年齢が10歳にも満たない頃。漫画に初めて触れたのはこの頃だったように思います。当時近所に住んでいた同級生の話から月刊誌の「リボン」を買うようになって、それを読んでいたように記憶しています。タイトルも思い出せないけれど、内容はうすぼんやりと覚えていて、きっと何度も何度も同じ話を読み返したんだと思います。

ただ好きだったかと聞かれると、そうでもなくて、ただ周りが読んでいるから読んでいたといった感じでした。ですので、親に頼んで購入してもらったのはせいぜい数か月くらいだったかと。それでも「聖♡ドラゴンガール」が好きだったのは覚えています。今になってですけれど、読み返したいな。

それから小5の頃にアニメでみた犬夜叉をきっかけに少女コミックよりも、少年コミックの方を読み進めていくようになりました。中学生の頃になると、どういった経緯かは忘れたのですが「花とゆめ」コミックを読む機会がありました。花ゆめはどれも好みの作品が多くてですね。今でも夏目友人帳は呼んでいますし、桜蘭ホスト部とか花君とかオトメンとか好きだったなぁ…って。特にオトメンの菅野文さんの絵や作品がすきでした…新選組を主人公とした作品は数冊読んだことを覚えています。

その流れでとある本を読みました。よろず屋のようなことをしている主人公がいて、何かの事件だったか依頼だったかでケーキ屋さんを訪れます。そこで、リンと澄ました感じの女子高生が出てくるんです。でもケーキは頼まなくて、どうしてだろう…?みたいな話。最終的には、その女子高生は甘い物が苦手で甘いケーキを食べることができなかった…とわかり、ケーキ屋さんがミートパイを出してくれるんです。それを嬉しそうに食べる彼女の笑顔を、ふとこの間思い出しまして。

そもそも、ミートパイって知らなかったんですよね。今でこそ、グラタンパイとかいろんな甘くないパイを知っていますので違和感はありません。けれど当時中学生くらいだった私はパイ=アップルパイでした。甘いお菓子で使うものだったんです。ですから、甘くないパイがこの世にあるんだ!と衝撃で、それで覚えていたんだと思います。ただどうしてもどの漫画か思い出せなかったんです。絵柄や雰囲気は覚えていましたけれど。

本当に現在はとても便利な世の中になりました。この薄ぼんやりとした記憶でも、どの漫画だったのか調べることができるのですから。

私が読んだ本はこちらの「よろず屋東海道本舗」だったようです。みた瞬間思い出しました。つい「なつかしっ!」と声が出てしまうくらいです。

つい先日、我が家でラザニアをしたんです。トマト煮込みを思いのほか作りすぎて余らせてしまって。でも2日続けてトマト煮込みは気分ではなかったんですね。そこで、ハンディチョッパーで粉砕して全ての具材をミンチ状にしてしまったらラザニアのトマトソースとして使えるんじゃないかという…はい、横着しました。ラザニア自体は我が家の冬場ではよくでるメニューなのですけれど、市販品のパイ生地が余ってしまうのですね。

それでどうしようかな、何にしようかなって考えているときに先ほどのミートパイの話を思い出したのです。思い立ったら早い私。ミートパイなるものに挑戦してみましたよ❀

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ミートパイってそもそも何よ?レベルの私。よろず屋東海道本舗で読んで以来、実際に食べたこともありません。

Wikipediaさんにお聞きしてみたところ、イギリスの伝統料理なんだそう。そしてイギリスからオーストラリア、アメリカに伝わりそれぞれの生活文化と融合していったとありました。夫も以前オーストラリアで食べたといっていましたので、海外では珍しい料理というわけでもないのかもしれません。

ja.wikipedia.org

レシピを調べてみると多種多様で、タルトのように作られる方もいれば、半月型のパンのように作られる方、キッシュのように作られる方…と様々でした。とにかくパイ生地でお肉を包めばいいだろうという結論になって、作ったのが↑です。

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普通に美味しかったです。外で食べたことがありませんので、正解は解らないのですが、お肉とパイ生地という取り合わせもいいのではないでしょうか。これなら簡単だし、クリスマスあたりに作るのもいいかもしれません。

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味変にはこちら、我が家の定番となりつつある「ケチャップもどき」です。

yu1-simplist.hatenablog.com

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トマトの酸味と玉葱の甘みやコクが効いていて、なかなかクセになりそうなお味でした。ふと遠い記憶を思い起こして、それを再現するというのも悪くないものですね。

今こうして何気なくしている行動も、遠い将来でふと思い出してみて、また同じようなことを思っているかもしれません。f:id:yu1-simplist:20230815192301j:image

ちなみに…さらに1枚パイ生地が余りましたので、そちらは自家製餡を詰めて餡パイにしてみました。

yu1-simplist.hatenablog.com

バターを乗せて食べるととてつもなく背徳的なお味です。バターの塩味と控えめな餡の甘さ…これは罪深い。こうして考えてみると私は物語で読んだ、観たメニューを食べてみたいという願望が強いのでしょうかね。

こういった好奇心はこれからも大切にしたいと思います。