SIMPLE

シンプリストになりたいのです

餡をつくる

昨年の春ごろに樹木希林さんが出演されている あん という映画を拝見しました。タイトルが あん であることからも解るように、餡が物語の中で重要な役割を果たしている映画です。桜の頃になるとみたくなる映画なんですよね。

ざっくりとしたあらすじを。

小さなどら焼き屋「どら春」では、か黙想な男が一人どら焼きを焼いていた。満開の桜が咲き誇るある日、店先に貼られた「アルバイト募集」の紙をみて、とある老婆がやってくる。老婆は自分を自給300円、いや200円でもいいから雇ってほしいという。店主の男はその申し出を断るが、老婆は諦めず再度来店する。この店のどら焼きは餡が良くない、自分の作った餡をぜひたべてほしいと次作した餡を置いて帰っていく。その餡は、業務用の餡とは香りも味も段違いのものだった…。

 

この映画をきっかけに餡を我が家でも餡はつくるようになりました。わざわざ手間暇かけて作らなくても、近所のスーパーにいけば格安の餡が手に入ります。それも充分美味しいのです。それでも、あえて作ることに意味があるように思えてなりません。昨年みた映画 あん に想いをはせつつ、今回も餡をつくってみました。

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小豆と三温糖。グラニュー糖でもいいのですが、三温糖の方が甘みが抑えられるような気がします。
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まず小豆を水で綺麗にあらいます。そして小豆全体を見て、色が悪くなっているモノや傷が入っているものを除きます。そのまま一晩放置します。今回は6時間程おきました。
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小豆とお湯を鍋にいれて沸騰+3分したら煮汁を捨て、小豆を水にさらす を2回繰り返します。小豆を水にさらしている間に鍋はさっと水で洗います。

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鍋に小豆とお湯をいれ沸騰したら弱火にして豆が柔らかくなるまで煮込みます。指で簡単につぶせるくらいになったら、火を消してふたをしたまま40分程放置して蒸らします。

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ずいぶんと豆が水分を含んで大きくなりました。
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三温糖と水を鍋に入れて沸騰させる。沸騰したら小豆を戻して、焦げ付かない様に混ぜながら水分を飛ばす。本来ならここで水あめを入れるのですが、水あめを他で使用する予定がありませんので、我が家は水あめは入れません。

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水分が飛んだら粗熱をとって容器にうつして保存です。今回は豆感を残して作ってみました。甘さも控えめでちょうどいいです。結構な量に膨れ上がるので、食べ切れない分はラップにくるんで冷凍保存しています。このときシート状にしておくと便利です。

餡をつくる時間ですが、作業をするのは1~2時間くらいでしょうか。結構時間はかかります。ですが、手間としてはそこまでで、意外と簡単にできるものです。これくらいの手間はむしろ愛着というか楽しさになるので、これからも餡は家でつくっていけたらと思っています。

こうしてみると買って当たり前だと思っていたものが案外簡単につくれるものだと気が付くこともあります。そういった発見をこれからも大切にしていきたいと思っています。