「絵が上手くなりたい!」と思うことが前にも増して増えてきた今日この頃。練習あるのみというのは百も承知。あれを描いたり、これを描いたりしたいと思いながらも、できないでいる自分が怠惰で情けないわけであります。
そんな私ですが、最近「どうやって絵を描いているのか?」という話題に遭遇することが数回ございまして。そういえば動画配信サイトなどをみてみると、下絵から完成までを録画した動画なんかもあるなぁ…ということを思い出しました。
とはいえ、ここで動画を流すわけにもいきませんので、制作過程を絵で振り返ってみようかと思います。
完成図
今回、制作過程を綴るのはこちらのヤドカリさん。私が参加させていただくことになった同人誌『汽水域』の挿絵として描いたものです。
これが完成するまで、どんなことをして、どんなふうに描いているのかを綴っていきたいと思います。
環境
アナログで描いた絵をデジタルに起こすのは面倒なので、下書きからデジタルで描きます。
使用している液タブは↑こちら。ショートカットキーは正直使用したことはありませんが、特に問題なく使用できています。
FireAlpacaという無料ソフトを使用しています。フォトショやイラレは使ったことがありません。無料ソフトですが幅広く遊ぶことができて、個人的には満足しています❀初心者の方で、パソコンで絵を描いてみたい!くらいであれば、非常におすすめです。なんてったって無料ですからね。ブラシも結構いろいろそろっています。
①下調べ
描くものについての情報を集めます。今回のようにヤドカリを描くのであれば、ヤドカリの写真や動画をみて、体のつくりがどうなっているのか、どのように動くのかなどを確認します。キャラクターを描くときも同様に。顔の特徴はどこか、衣装は、ポージングはなどを確認することが多いです。
写真が手元にあるものでしたら それを参考に描くことも多々ありますが、だいたいは夫のデスクからコピー用紙を1枚くすねてきて、そこに描いて覚える方が楽だったりします。
別で描いたものですが、イメージとしてはこんな感じ。
②あたりをつける
ものすごくざっくり、形を描きます。この辺りにこれを描くというあたりをつけます。
色は赤・青を使用します。パーツごとに分けたり、背景は青、人物は赤みたいに分けることも。黒だと清書するときにわかりづらいので、とにかく色付きで描いて、後から透明度を調整して薄くしています。
②下書きする
あたり線の上にレイヤーを重ねて、下書きをします。ここもざっくり。
ここでは調べた情報から正しい形を意識して下書きをします。大きさの調整や足の角度の調整なんかもここですることが多いです。
③清書する(線画完成)
下書きのレイヤーの上に更にレイヤーを重ねて、清書していきます。
私の場合はパーツごとにレイヤー分けをして描き、合体できそうなものを合体させていきます。
④色を入れる
線画だけではどうしてものっぺりしてしまうので、陰影を入れていきます。今回は白黒で使うので、グレーで色を入れていきました。
正しい位置に陰影を入れるというよりも、凹凸が分かりやすいようにするために色を入れています。あまり入れすぎると、主張がはげしくなるので控えめに。
⑤装飾する
陰影だけでもいいのですが、実際のヤドカリには斑点のようなものがありましたので、影をいれた部分にだけ装飾していきます。
これで完成です。
FireAlpacaの画面はこんな感じ。絵が複雑になればなるだけレイヤー数が増えていくので、そういった場合はレイヤーをフォルダーにまとめてしまいます。
よもやま話
ものすごーくざっくりですが、私が絵を描くときはこんな感じです。独学で絵を描いているので、習って絵を描いている方からすると ありえない!ということも多々あるかもしれません。自分の中ではこれで描き方が確立されているので、たぶんこれからもこんな感じで描いていくのだと思います。とはいえ、私は筆がものすごーーーく遅いので、効率的に描ける方法なんかも 手に入れられれば…!と思ってはいるのですけれど。今はまず、絵が上手になることを目標に。絵を描く頻度も増やしていこうと思います。
(過去絵はこちらから↑)
絵を日常的に描いている方はどんな風に描かれているのかしらん。興味深いです❀