SIMPLE

シンプリストになりたいのです

崎陽軒のシウマイ弁当

新幹線に乗るときのお楽しみって何でしょうか?

新幹線そのものであったり、車窓からみえる景色であったり、旅を共にする人との談笑であったりといろいろあると思います。花より団子な私は、もちろん駅弁です。

以前小川糸さんの『旅ごはん』という著書のなかでこんなものがありました。

食べ物に関して自分はとても保守的なのだと実感するのは、駅や空港でお弁当を選ぶときだ。国内旅行ではたいてい、東京駅や羽田空港を利用することが多いのだが、そこには工夫のこらした魅力的なお弁当が数多く並んでいる。さて、今日こそは今まで食べたことのないお弁当に挑戦するぞ、何軒も店をハシゴしてあれこれ品定めをするのに、結局はいつも、同じお弁当を選んでしまうのだ。黄色い包み紙が印象的な、崎陽軒シウマイ弁当である。

(『旅ごはん』「崎陽軒シウマイ弁当」P125より引用)

yu1-simplist.hatenablog.com

私はどちらかというと、このお店のこのお弁当!というのを決めて、そればかりを食べます。いろんな商品を見ているのは好きですけれど、購入するものに関しては初めから挑戦しないタイプです。

ただ困ったこともありまして…。先日、実家に帰省したときに京都駅のいつものキオスクでいつものお弁当を買おうと陳列棚を見たら、なんと売り切れてしまっていたのです。たしかにいつもよりは遅い時間に利用いたしましたし、なにより人気があるのはいいことです。あのお弁当の出汁巻き卵おいしいものね…と悲しい思いをいたしました。仕方なく、他のお弁当を物色し、お稲荷さんと出汁巻きが入ったお弁当を購入。そちらが美味しかったので、次回からの候補が増えてこれはこれでよしとします。

 

そして本題です。崎陽軒シウマイ弁当!とても有名なのでご存知の方がほとんどだと思いますけれど、実はいただいたことがなかったのです。

そもそも駅弁っていろいろありますよね。イカメシとか釜めしとか、〇〇弁当みたいなご当地お弁当って日本津々浦々あると思います。けれどその中でも会社名まで覚えているのってなかなかないと思うのです。私の場合はこの崎陽軒シウマイ弁当だけでした。その辺の知識が明るくないので申し訳ないのですけれど、それくらい崎陽軒シウマイ弁当は駅弁界の重鎮なのかなと勝手に思っています。

調べてみたところ、昭和29(1954)年に登場したとこのこと。今では当たり前のようについてくるお弁当についてくるお手拭きは、崎陽軒が駅弁に簡易お手拭きを添えたことが始まりなんだそう。

kiyoken.com

崎陽軒さんのホームページで今までの歴史を振り返ることができるのですが、とても興味深かったです。

そんな崎陽軒さんのシウマイ弁当!やっと頂くことができましたー!

本当に黄色い包み紙です。横浜らしいデザインがいいですね❀そして中身はというと…

f:id:yu1-simplist:20230906144139j:image
こんな感じでした!ご飯、一口サイズのシウマイが5つ、から揚げ、卵焼き、かまぼこ、杏子、鮪のつけ焼き、昆布と生姜、筍煮。盛りだくさんです。

シウマイ用にソースとからしがついていて、自分好みに付けて楽しめるよう。ソースをかけて、からしは少しが良いので ちんまりと乗せて頂きました。うん、美味しい!どの具材も、普通に美味しい、安定感というか、安心して食べることができるお弁当です。

個人的に一番「うまっ!」と思ったのは、実は昆布と筍煮でした。良い感じに味が染みていて…これは自宅でも常備したい、なんならこれだけで売ってほしい…むしろこれをご飯にかけて食べたいっと思うくらいでした。

飛びぬけて美味しい!というわけでなく、安定して普通に誰が食べても結構美味しい。この素朴な中にもできる限り楽しみを詰め込んでいる感じはとても好きです。これから新幹線で新横浜を使う時は、これで決まりだなぁ…と心に決めました。

今まで、いろんな方のお話で名前に上がっていた「崎陽軒シウマイ弁当」。やっと食べることができて、嬉しく思います。次はいつ食べることができるかなぁ。楽しみだなぁ。