SIMPLE

シンプリストになりたいのです

推し活もシンプルに

マキシマリストであった頃の私の部屋は、もぅ ものが多いの一言に尽きました。衣類はクローゼットに収まりきることなく部屋にあふれ出し、部屋のあちこちにブラックホールと名付けた謎の山がありました。平面という平面はものであふれ、何もものがないのは自分が寝るスペースのみ。毎朝ものをかき分けて部屋の外にでて、毎晩ものをかき分けてベッドに飛び込むのでした。その中でも多かったのが、漫画やフィギュア、ライブグッズなどのオタクグッズたち。今ではほとんど手放してしまいましたが、漫画だけでも1000冊を超えていましたから今となってみれば よく床が抜けなかったものだなぁと思います。

前回は推し活をすることによるメリットやデメリットについて紹介いたしました。今回は元々ミニマリストを目指し、心機一転 現在はシンプリストを目指している私がおこなっている、推し活について綴ってみたいと思います。

推し、推し活とは

「推し」とは誰かに勧めたいと思うくらい好きな人物、キャラクターのこと、「推し活」とはその人物・キャラクターを応援するための活動のことをいいます。ライブやイベントに参加するだけでなく、自宅でYouTube配信をみたり、推しがオススメしていた映画や本を読むなどでも、推しのために何かしているのであれば推し活といっていいと思います。

推し活のデメリットは 出費が嵩む、推しが生活の中心となる、人間関係のトラブルに巻き込まれることがある、推しと別れる日がくるかもしれない恐怖などがありました。

逆にメリットは 推しがいることで人生が好転しQOLがあがる、視野が広がる、友人が増える、活動的になる、仕事のモチベがあがる、などがありました。

ミニマリスト・シンプリストとは

では次にミニマリスト、シンプリストとは何か簡単に紹介します。

ミニマリストとは、持ち物を減らし必要最低限のものだけで生活する人のことをいいます。自分にとって必要なもの、厳選されたものだけで暮らすことで、豊かに暮らすという2010年以降に広まったライフスタイルです。

シンプリストとは、シンプルな暮らしをおくるために自分にとって必要のない持ち物は減らしますが、自分が好きなものに関しては減らすという選択をしない人のことをいいます。自分のお気に入りに囲まれた暮らしを送ることが主目的ですので、趣味のものであれば複数個所有する場合もあります。

ミニマリストもシンプリストも不要なものを減らすという点では共通していますが、ミニマリストの中心は必要最低限が否かであり、シンプリストの中心は自分が快適か否かです。

シンプリストを目指す私なりの推し活

私のライフスタイルはマキシマリスト(多くのモノに囲まれて暮らすライフスタイルのこと)→ミニマリスト→シンプリストという変遷をたどってきました。どの時代でも推し活は継続して続けています。現在はどのように推し活をしているのかを紹介したいと思います。

グッズとの別れ と これからのグッズとの向き合い方

もともとマキシマリストでしたので、部屋中でたくさんのグッズが溢れかえっていました。漫画やアニメDVD、画集や設定集、フィギュアやキーホルダーなどの玩具、ライブで購入したペンライト、ロゴ入りのバスタオルやコスメポーチ、鞄やひざかけ、推しのプロマイドや団扇もたくさん…もぅ言い出したらキリがありません。しかしそれらをきちんと使用しているか?と問われると、答えはNOでした。無造作に床に置かれていたり、クローゼットの中に収納されていたり、部屋に飾っているものもありましたが、飾りっぱなしでホコリをかぶってしまうことも多々。好きだけど、多すぎてメンテナンスが追い付かなかったのです。

そしてミニマリストを目指すようになり、これらの殆どは手放すことにしました。専門の業者に委託したり、推し仲間で希望があればおゆずりしました。手元にあるのは、普段から使用しているモノだけ。今手元にあるのは、本が数冊、DVDが数本、ライブで購入した膝掛が1枚、推しへのお布施として購入したシール3枚の以上です。手放したグッズたちには楽しい思い出をくれたことに感謝していますので「無駄遣いした!」とは思っていません。ライフスタイルが変化することで、グッズに対する考え方も変わるのだなと思いました。

シンプリストを目指すようになってからも推し関連のグッズはたくさん出ていますが、今のところ購入は殆どしていません。来月もイベントに参加する予定ではありますが、ステッカーとペンライト以外は購入しない予定です。ペンライトはイベント内で使用する旨のお言葉があったので、そのために購入します。またステッカーも使用用途がすでに決定しています。もう何度となく紹介している この旅行ノート↓。イベントの記録用のノートも兼ねていますので、ステッカーを購入したらここに貼ろうかなと考えています。このように使用用途がはっきりしているモノであれば購入するようにしています。

yu1-simplist.hatenablog.com

グッズ購入にはにルールを設けるのがオススメです。私であれば そのイベント中に使うもの(ペンライトなど)、記録用ノートに貼れるもの(シールやステッカーなど)、日々の暮らしで使うもの(箸置きであったり、筆記用具など)でなければ購入しません。推しグッズだからとなんでも買っていたらキリがありませんので、自分なりのルール作りが大切かと思います。逆に言えば、条件をクリアして、かつ欲しい!と思えるものがあれば、それは私にとってお気に入りグッズですので購入してもOKです。この辺りがミニマリストとは違い、余白のある部分だと思います。

グッズより経験へ

シンプリストを目指すようになった今、私の中で重視することは’もの’から’経験’へと変化しました。今までグッズを購入するのにあてていた費用を、イベントに参加する費用であったり、自分が実際に体験する費用にあてています。ものは残らなくても、実際に経験した思い出は残ります。勿論記録も残りますが、それでもやはり記憶には勝りません。実際にみた推しの雰囲気や空気感、音が身体を通り抜ける振動、熱気、そういった言葉にできない様々な思い出をつくることの方に、重点をおくようにしています。

以前、推しのYouTubeチャンネルのコンセプトカフェに参加しました。ポストカードやコースターはお食事の特典でいただいたものです。池袋まで夫と赴き、実際に食事をして、帰宅してから食事の感想やその場の雰囲気などを思い出し綴る。Twitterでも情報を発信してみる。するとまさかのYouTubeチャンネル内で自分のTweetが紹介されるという経験もしました!そういった様々な経験こそがとても幸せな時間でした。

推しとの距離感の変化

マキシマリストの頃の私は推しに関するすべての情報を把握して、すべてのグッズを購入して、誰よりも推しのことを愛さなくては…!という謎のHave to 思考が頭から離れませんでした。当然、疲れます。自分が推しになるまでの情報も把握しなければなりませんし、日々新しい供給があります。自分の時間は後回しになることも多々ありました。今思えば、推しに対する距離感が近すぎたのです。

それからミニマリスト、シンプリストとライフスタイルが変化していく中で推しとの距離感にも変化がありました。私の中にあったHave to 思考が薄れてきたのです。今までは「全部!全部!」と思っていましたが、今は推しは供給するなかでも自分が興味のある分野だけみるというふうに変わったのです。

例えば とある俳優さんを推していたとして、その方が舞台、映画、ドラマ、YouTube配信、写真集、雑誌のグラビアやコラムなど多岐にわたって活躍していたとします。それら全て追うのは大変ですよね。そうであれば、自分が無理なく見れるものだけ、見たいときに摂取すればいいのです。私は舞台や映画は普段から楽しんでいる世界ですか推しが出るとなれば観に行くと思います。しかしドラマは全く見ませんので推しが出ていても見ないだろうと思います。こんなふうに自分の中で取捨選択をするのです。

こうしているうちに推しの全てを把握しなくてはという呪縛から解放されました。今現在はプライベートを充分に確保しつつも推し活を楽しみ、適度な距離を保ちながら推し活ができているのではないかと思います。

まとめ

マキシマリストからシンプリストになるにつれて、もの志向ではなく経験志向へと変化した私の推し活。グッズを購入を少なくしたことで、ものが溢れて管理できないということもなくなりました。また購入するのは、絶対に使用する お気に入り確定のものだけですので最後まで大切にすることができます。そして浮いたコストは、今までであれば行けなかった距離を遠征してみる費用にあてたり、別のイベントにも参加してみたりと経験の方にまわすことで幸福度が各段に上がりました。

また推しの全てを把握し、全てをささげるような生活ではなく、適度な距離を保ちながら、自分が無理なく楽しめる範囲で推し活ができるようになりました。

 

シンプリストやミニマリストにはオタク趣味はできないんじゃ?と思われるかもしれませんが、経験を重視するなど工夫をすればどのようなライフスタイルでも趣味は満喫することが可能です。推しは推せるうちに推せって言いますから、今を充分に楽しんでいきたいと思います。