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シンプリストになりたいのです

新撰組について、つらつらと

たまたま再放送されていたテレビアニメ 「るろうに剣心」に魅了され、コミックなどを買いあさったのが中学生の頃。

アニメやコミックに触れていく中で、登場人物の一部が歴史上の人物であることを知りました。フィクションの世界には、架空の人物しかいないと思っていましたから、実際に存在した人をモデルにキャラクターが混ざりこむということは、当時の私には衝撃的だったのです。

そこから我が家にあった、大きなブラウン管タイプのパソコンでポチポチとキャラクターについて調べるようになりました。それが私と 新撰組 斎藤一さんの出会いです。

コミックでも すごいな、かっこいいな と思っていたキャラクターが、実際に存在していて、しかも史実をたどっていくとそれはそれは波乱万丈な人生を辿られている。もちろんフィクションと現実は違いますが、それでも根底にある侍の美学のようなものを感じ、魅了されたものです。

それからしばらくして、大河ドラマで「新撰組!」が放映されると知りました。主演は香取慎吾さん。ただ当時、まだ心が幼かった私は味方がどんどんと散っていくことに耐え切れず、特に推していた山南敬助さんが亡くなったことにショックを受けてみることをやめてしまいました。

それからも新撰組に関連する漫画を読んだり、小説を見てみたり、ゲームをしてみたり。父も歴史が好きだったようで、新撰組にまつわる壬生寺や八木邸、西本願寺に連れて行ってもらったことを薄ぼんやりと覚えています。

しかしながら、私は新撰組について特に詳しいというわけではなく、人並みに知識がある程度。新撰組にまつわる場所に行って深く深く思いを馳せることができるほど、彼らのことを理解しているとは言えるのでしょうか。…答えは否。それが実は、ちょっとしたコンプレックスでもありました。

ちょうど2年前、まだ関西に住んでいたころに函館 五稜郭に行きました。

そこで改めて、新撰組に関する知識が浅いことに気が付いたのです。特に京都を離れて以降の新撰組に関しては、深く理解できていないなと自覚しました。

こちらは碧血碑。函館山の麓に明治8年に作られた慰霊碑です。新撰組 土方歳三をはじめとした800人の戦死者を弔うために作られたそうです。しかしこれに関しても、知ったのは4年ほど前でした。

自分は本当に「新撰組が好き」と言えるほど、新撰組について理解できていないのではないか?ただ上澄みをすくって楽しんでいるだけでは…?函館旅行でそんな風に感じました。別に詳しくなくても好きと言っていいと思う自分と、それに対してなんとなく納得できない自分との間で板挟みのような状態でした。

それからも惰性の日々が続き、つい先日のこと。夫から、今年の秋か冬、遅くとも来年の頭には会津周辺に行きたいと告げられました。

しかし私としては、会津に行くのであれば、やはり どういった経緯で彼らがそこに流れ着いたのか、きちんと理解してから行きたい。ちゃんと勉強してからがいい。昔、やってた大河ドラマの「新撰組!」と「八重の桜」くらいはコンプしてからじゃないと行けない。ただNHKオンデマンドに「新撰組!」はないから見れないんだ…。

そのように夫に言いましたら、なんという行動力でしょう。通勤途中にあるらしいレンタルショップでDVDを借りてきてくれたようです。夫よ、その行動力はいずこから?

全49話と、続編のスペシャル「新撰組!土方歳三 最期の一日」を見て、NHKオンデマンドで「八重の桜」を見たら、会津旅行の計画をたてたいと思います。