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シンプリストになりたいのです

おでかけ記録(春日部・外郭放水路)

クレヨンしんちゃんの聖地である、春日部市にやってまいりました。春日部市の市コミュニティバスである春バスに乗ってやってきたのは、首都圏外郭放水路

今回はこちらについて綴っていきたいと思います❀

首都圏外郭放水路って?

今回やってきた首都圏外郭放水路とはいったいどんな施設なのか…と言いますと。

洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となったとき、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。

中川・綾瀬川の流域は、利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。この地域は、土地が低く水がたまりやすいお皿のような地形となっているため、これまで何度も洪水被害を受けてきました。

また、川の勾配が緩やかで、水が海まで流れにくいという特徴があり、大雨が降ると推移がなかなか下がりません。さらに近年では、都市化が急速に進み、降った雨が地中にしみこみにくく、雨水が一気に川に流れ込んで洪水が発生しやすくなっています。

首都圏外郭放水路の完成によって、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。

(国土交通省のHPより引用)

首都圏外郭放水路とは | 江戸川河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

昔であれば田園などで水を調整したりしていたそうですが、田畑はなくなり住宅街となってしまいました。道も土砂ではなく、コンクリートの塗装された道。大雨が降った場合に水を逃がす場所がありません。そこで作られたのが首都圏外郭放水路だそうな。

まずそれぞれの川から、立坑という大きな竪型のに水を流し込む→それらを調圧水槽という大きな貯水施設に集める→最終的には江戸川に排水する…とざっくり説明するとそんな感じです。

見学会へ

首都圏外郭放水路は予約すれば、見学することが可能です。コースは4つあって、それぞれ見られる場所が異なります。

今回は初めてということで、一番ベーシックな「地下神殿コース」を選択しました❀なんとお値段1人で1000円とリーズナブル!ありがたや~です。

gaikaku.jp

まずは首都圏外郭放水路にある龍Q館という施設へ。こちらで予約の確認などをしてくれます。

ちなみに前回乗車してきた春バスは施設の中まで送迎してくれるコースがあり、とても便利でした❀ただバスの本数が限られておりまして…。12時の見学なのですが、到着したのは9時45分くらい。

龍Q館の2階に、無料で閲覧できる展示室などがあるとのこと。そちらを見ながら時間をつぶそう!ということで施設に入り、2階へ行こうかとしていたらですね。受付の方に声をかけられまして。事情をお話したら、空きがあればそれより早い回に変更していただけるとのこと…!

なんと10時の回に空きがでたとのことで、変更していただけることになりました。ありがたや、ありがたや。たぶん私ではないので、夫の日ごろの行いが良かったのでしょう。運がよかったです。

早速準備をして10時の回に参加いたしました。

調圧水槽へ

まずは龍Q館で解説を聞いて、その施設から200mほど離れたところへ移動します。↑写真の奥にある建物が龍Q館。右側にある道を進んでいくと、地下へと続く階段があります。

ちなみにこの芝生、サッカーなどができる広場のようです。サッカーゴールやベンチもあってゆっくりできる公園のようでした。

100段くらいの階段を下りて地下へと進みます。外はなかなか暑かったのですが、少し降りていくだけで、ひんやりと涼しい…

まさに地下神殿です!映画やMVなど様々な聖地としても知られている場所だそう。これは確かに使いたくなるのも納得。先ほどみた一面の芝生のすぐ下に、こんな地下神殿があるとはびっくりです!

高さ18m、長さ177m、幅78m。人工的に建築された場所ですが、神秘的な雰囲気すら感じました。

連結している、↑こちらの第一立坑から流れてきた水が、今いる調圧水槽へと流れてきて、水の勢いを弱め、江戸川に流されます。見えているのは第一立坑の一部で、これよりさらに50mほど下まで続いているそう。立坑をみる見学コースも気になりますね。

ちなみに、床に水たまりはありますが、土砂は溜まっていません。これは係りの方が、見学のために綺麗にしてくださっているそうです。ありがたや。

見学可能エリアより奥は土砂がそのままになっていて、本来ならこんな感じなのだと思われます。常に土砂が放ってあるわけではなくて、年に1回ブルドーザーを入れてお掃除されています。

でも、こんな場所にどうやってブルドーザーを?と思いますよね。

天井に、ちょっとした木漏れ日が。ここからおろしてくるんだそう。

地上にはこんな感じでフタがされていましたよ。18mおろすってすごい!!

柱1本1本がとても巨大で、人間がミニチュアみたいに見えます。

施設の方に良い感じに撮影できる方法をご教示いただいたのがこちら。水たまりのところで撮影すると、さらに神秘的な写真を撮ることが可能です❀素敵…!

よもやま話

私がまだ奈良に住んでいたころ。職場までの道のりで、大雨が降る度に水没していまう場所がありました。線路が高架になっていて、その下をくぐっていくような道だったんです。もうしょっちゅう、大雨が降るたびに水没して。原付だと通ることができませんから、不便だったなぁ…。

地下に貯水槽があることを知ったのは、今から8年くらい前でしょうか。「マツコの知らない世界」という番組で、渋谷駅の地下貯水槽について取り上げられていたを見たのです。当時、こんな大きなものを地下に作るなんてすごいなぁと思ったことを覚えいてます。

それからときが流れ、地下に貯水槽がある…ということすら忘れてしまっていたころ。関東に越してくることが決まりました。夫と関東で行ってみたいところをピックアップしていた際にこの「首都圏外郭放水路」を見つけたんですね。

「あのとき見た、地下の貯水槽が埼玉にもあるのか!」とびっくりしたんです。これは自分の目で確認しておきたいと思いました。

幸いなことに私は、地震や洪水などの大きな災害で被災したことはありません。台風の影響で停電してしまったり、雪の影響で車が運転できない…みたいなことはありましたけれど。

ただ毎年のように「過去最大級の台風が…」「過去最高の雨量が…」といったことを耳にするようになりました。川の氾濫や、家屋への浸水を映像でみることも多くなり、そういった災害への関心も深くなってきたように思います。

首都圏外郭放水路も年間で平均7回ほど使用されていると聞きました。自分たちの身の回りがどのようにして守られているのか、知るいいきっかけになったように思います。

階段が片道100段ほどありますし、確か未就学児の見学はできません。ですが、興味のある方はぜひ、参加してみてほしいなぁと思います。