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シンプリストになりたいのです

映画・アメリ

映画「アメリ」を拝見しまして、感想をネタバレを交えて綴っていきたいと思います❀

あらすじ

冷淡な元軍医の父親と、神経質な元教師の母親の間に生まれたアメリアメリは親に抱きしめられたいという願望がありましたが、父親に触れられるのは彼女の心臓検査のときだけ。そのため、アメリの心臓は緊張で鼓動が早くなってしまいます。それを父親は心臓に病があると勘違いし、アメリは学校にいくことはなく、自宅で母親からの教育を受けて育ちました。家で一人孤独なアメリは想像の世界で過ごし、そのまま成長していきます。そんな中、母親も事故で他界してしまいます。そしてアメリは周囲とのコミュニケーションをとるのもどんどんと苦手になっていくのでした。

22歳のアメリは実家をでて、モンマルトルにカフェで働きながら、古いアパートで一人暮らしを始めます。そんなある日。ニュースの内容に驚いたアメリは化粧品の瓶の蓋をあやまって落としてしまします。その蓋は転がり、1枚のタイルに当たりました。すると、タイルはいとも簡単に外れてしまうのでした。アメリはタイルの奥に空洞があることに気づきます。よく見てみると、小さな箱がおいてありました。

箱の中身は、40年ほど前に入れられたであろうタイムカプセルだったのです。そこでアメリは、持ち主にタイムカプセルを返すことができないだろうか、と考えます。調べてみると、ブルトドーという人物のものであることがわかります。そしてアメリはこっそりとそれはそれは粋な方法で、持ち主に箱を返すことに成功するのでした。

アメリは突然、世界と調和がとれたと感じた。すべてが完璧。柔らかな日の光、空気の香り、街のざわめき。人生は何とシンプルで優しいことだろう。突然、愛の衝動が体に満ちあふれた。

(本作、映画字幕より引用)

こうしてアメリは、身の回りにいる様々人に幸せを届け、逆に人を陥れようとする人をこらしめるためイタズラをするようになるのでした。

アメリはひょんなことから、不思議なノートを拾います。そのノートには、写真ボックスの下やごみ箱に捨てられている破れたり ぐちゃぐちゃに丸められたような、しかもどこのだれかもわからない証明写真が何枚も何枚も貼られているのです。持ち主はニノという一風変わった青年でした。

そしてアメリはそんなニノに恋をするのでした。

アメリ ブームっていうのがあったらしい

アメリの好きなことは、クレームブリュレの表面をスプーンで割ること。こんがりと焼けた表面がカツカツと砕けるシーンはとても印象的です。映画が公開されたのは2001年。当時はちょっとしたブームになったそうな。

まずアメリの役を演じられたオドレイ・トトゥがとてつもなく可愛らしいのです。ざっぱりと切られた前髪とボブヘアがシーンごとにアレンジされているのですが、それがまず可愛い!そしてモダンであったりポップであったり、ときにセクシーな衣装がとても印象てきでした。ちょっとタイトめなカーディガンとか超絶素敵です。あとインテリアのかわいらしさ。アメリの赤い壁紙に動物モチーフの絵画などが飾られた、お部屋がすごく良いんですよね。

どのシーンを切り取っても絵になるというのは、映画作品の物語を楽しむという点でも楽しめますし、まるで音楽を流すように、絵画を飾るように、BGM感覚で流すという楽しみ方もありそう。これは女性に人気がでて、ブームになったのも、納得です。

よもやま話

アヴァンタイトルあたりをみていて、ふと思い出したのは米津玄師さんの「MAD HEAD LOVE」という曲。全然違うんですけど、独特の世界観があるという点では似ているのかもしれません。

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アメリの世界は独特という表現以外浮かばない自分の語彙力が悲しくなります。可愛らしくて綺麗で、だけどどこか毒々しい。ちょっと怖いし、気持ち悪いところもある。でも、最後までみるとほっこりというか、優しい気分になるような。そんな不思議な作品だと思いました。

実はずーっと以前から、見たいなぁと思っていたんです。でも、ちょっと雰囲気に癖があるから見る勇気がなかったんですね。見始めてみると、どんどん世界観にひきこまれて、今までの尻込みはいったいなんだったんだろうって。笑って泣いてというのな物語ではありませんし、わかりやすい作品かと言われるとそうでもない。ただ早送りで見ても、楽しむことはきっとできない作品だろうなと思いました。世界を楽しむ作品ってことなのかな。

アメリ』と『プラダを着た悪魔』はこれからも何回も見ることになるような、そんな気がしておりますよ❀