明日は桃の節句のお雛様。もう雛飾りは準備されましたでしょうか?
我が家の雛飾りはこんな感じで画用紙などで自作しております。前回はお雛様の作り方をご紹介しましたので、今回はお内裏様の作り方を紹介していきたいと思います。
必要なもの
- 画用紙や千代紙、折り紙
- 円を描くことができるもの(コンパスやマスキングテープ、のりのキャップなど)
- はさみ
- のり
- えんぴつ・消しゴム
①パーツを切る
お内裏様の完成図は↑左のような感じです。髪・肌・着物や飾りの色はそれぞれお好きな色を選んでくださいね❀
●お顔
お顔部分は無印良品の修正ペンのキャップで〇を書きました。〇の下に縦棒を2本ひいて鍵穴のような形にしましょう。両サイドにお耳を付けて、それをはさみで切り取りましょう。下書きは消しゴムで消しておきます。
●着物
大きめの丸を1つ書き、切り取ります。大きさはお雛様の着物の一番大きな円のサイズと同じかそれより少し大きいくらいです。半分に折って、更に半分に切って半円形にします。
切った直径より少し長めの長方形も用意します。
●手
”つ”を長細くしたような形を2つ作ります。丸い部分が手、直線部分はのりしろになりますので、長めにとっておきましょう。
●笏(しゃく)
おじゃる丸が持っている笏の形を下書きして切り取ります。
●冠
紙の上にお顔の紙をのせて、一回りくらい大きな半円を描きます。上部にサザエさんの髪のとさかのような丸を3つつけます。紙を2重にして、同じ冠の紙を2つ切り取ります。
顎紐部分はボールペンなどで書いてもOKですが、切り取る場合は∞の形になるように、紙を切り取ります。まず小さく内側を切り取り、その後で外側を添うように切ると作りやすいです。
●刀
刀の鍔と鞘部分を作ります。この辺りはお好みの形でOKです。今回は長方形にしましたが、角を斜めに落としたり、花の形にしても素敵ですね。
②着付けをしていく
長細く切った着物の中央部分、ちょうど中心点があるあたりにお顔を貼り付けます。首にのりをつけて、少しだけはみ出すようにするのが個人的なお勧めです。まず着物の左側を斜めにおります。右側も同様に。首元を少し余裕をもって折ると抜け感があって素敵だと思います。
のりを付けて、余った部分は切り取ってっしまいます。紙が交差している方がお顔側、交差していない方が後ろ側です。
お顔側(紙が交差している方)に直径を上にした半円を貼り付けます。襟が少しだけ見えるようにしましょう。肩部分を少し開けて、斜めにおります。
裏返して、半円の弧側を上に折ります。数ミリ残して、また↓に折ります。↑のように段がついていたらOKです。
一度開いて糊付けします。袴部分を作ります。逆かまぼこ型を作って裏側に貼り付けましょう。
正面からみるとこんな感じです。
背中側に残っている半円を貼り付けます。直径を上にして、少しだけ下にずらして貼り付けます。肩と同様に少し離れたところを斜めにおります。角度は控えめに。
③刀をつくる
刀のパーツを張り合わせて刀を作ります。大きさなども調整しましょう。
④手やパーツを貼り付けたら、完成!
右側に刀を差しているように貼り付け、中央に笏を貼り付けます。笏は少し斜めにしてあげるとかわいいです。貼り付けた笏の位置に合わせて手を貼り付けましょう。
両手をつけたら、袖部分ごと貼り付けます。冠も頭部分をはさむように貼り付けましょう。
顎部分に冠の紐を貼り付けましょう。細かいパーツを着るのが面倒な場合はボールペンなどで書いてもOKです。乾いたら完成です!
よもやま話
お内裏様とお雛様を作ってきましたけれどいかがでしたでしょうか。細かいパーツはありますが、簡単に作ることができたのではないでしょうか❀
お内裏様とお雛様といえば、皆さま左右どちらにお二人を置きますか?私の実家ではこちらから見て右側にお雛様、左側にお内裏様でした。けれど京都では逆に置くのをよく見かけます。
全国的に販売されている雛人形の九割ほどが関東雛と言います。その場合は、向かって左側にお内裏様(男雛)、右側にお雛様(女雛)を飾ります。
残りの一割は京雛(京びな)と言い、左側にお雛様(女雛)、右側にお内裏様(男雛)を飾ります。
(URLより引用)
関東雛の並びは大正天皇の即位礼の際、西洋文化に習って天皇陛下が皇后陛下の右に立たれたことからはじまったとされていて、京びなの並びは日本古来の並び方なんですよね。この頑なに歴史を重んじて左右を変えないあたりに、京都の狐様たちの頑固さをひしひしと感じる(元)奈良県民です。
工作教室ではこういった 関東雛ならお内裏様は左でねとか、ひなあられは何味が好きか?…とかそういった与太話を交えて作っていきます。
核家族が当たり前になり、お家も戸建てではなくアパートやマンションの方が多くなった現代。行事の飾りはどんどん小さくなっているように思います。それだけでしたらいいですけれど、行事そのものが消滅してしまうのは、少し悲しいかなって思うんです。もちろん、現代と会わない風習を強要するつもりはないんですけれど、興味を持つきっかけであったり、こんなものがあるんだっていう知るきっかけになればと思っております。