SIMPLE

シンプリストになりたいのです

映画・金の国 水の国

映画館に見に行こう!と思っていたけれど、予定が重なり行くことが出来なかった映画が、なんとAmazon primeで公開されていました❀うれしい!素敵な物語ですので、こちらでネタバレ含めながら綴っていきたいと思います。

あらすじ

100年断絶している2つの国。

”金の国”の誰からも相手にされないおっとり王女サーラと、”水の国”の家族思いの貧しい建築士ナランバヤル。敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ”偽りの夫婦”を演じることに。深刻な水不足によるサーラの未来を案じたナランバヤルは、戦争寸前の2つの国に国交を開かせようと決意する。

お互いの想いを胸に秘めながら、真実を言い出せない不器用な2人の〈やさしい嘘〉は、国の未来を変えるのか――。

 (オフィシャルサイトより引用)

wwws.warnerbros.co.jp

昔々、アルハミト(金の国)とバイカリ(水の国)という隣り合う大変仲の悪い国がありました。毎日のように些細なことでいがみ合い、後には戦争になってしましました。一度は落ち着き2つの国の長は”ある誓い”を交わしますがまた戦が起こり、長い長い時を経て2つの国の間には大きな壁ができ国交を断絶するようになりました。

2つの国の長が交わした誓いとは、「アルハミトは友好の証に"国で一番美しい娘"を嫁としてバイカリに送り、バイカリもまた”国で一番賢い若者”を婿としてアルハミトに送る」というものでした。

アルハミトの現国王は辺境に住む妾の末娘 サーラのところにバイカルからの夫となる”国で一番賢い若者”を押し付け、バイカルの現族長も国境近くに住む学者の倅 ナランバヤルにアルハミトの”一番美しい娘”を押し付けました。

しかし到着したのは国で一番賢い若者ではなく子犬、そして一番美しい娘ではなく子猫。このことが周囲に知れたら、戦争問題に発展してしまうかもしれません。サーラは悩んだ末、たまたま国境付近で出会ったバイカルに住む青年に偽りの夫になってほしいと頼みます。サーラに惹かれていた青年は承諾し、偽りの夫としてアルハミトとバイカリを行き来するようになります。なんとその青年が、ナランバヤルだったのです。

アルハミトは裕福な商業国家で何でも手に入りますが、砂漠に囲まれ深刻な水不足に悩まされていました。逆にバイカルは大変貧しい国でしたが、豊富な水資源に恵まれていました。ナランバヤルはアルハミトに残された水が残り少なく、将来サーラが困ることを心配し、2つの国の国交を開かせようと決意するのでした。

好きな台詞

いつでも難しいほうの道をえらんでください。あとでよかったと思えますわ

このセリフが映画の後半でとても重要になってくる台詞です。この言葉は教訓にしたいと思える言葉でした。最近、いろんなことに挑戦しようとしては挫折…いえ挫折にもならないくらいの失敗を重ねている自分に喝をいれてくれたようにも感じます。後悔しないで済むように、頑張ったと思えるように、私も難しい道を少しでも進めたらと思います。

感想

全体を通して温かいお話です。どこか懐かしい少女漫画の、優しいファンタジーです。悪人がいても極悪人ではなくて、すれ違いで一度は離れてしまってもいい具合に解決して…。強い刺激を求めていると物足りないかもしれません。昨今の日本のアニメ映画である「世界系」のような壮大な物語ではないでしょう。でもね、見終わったときによかったなぁ。あったかいなぁと思える作品でした。

どこか掴み切れないところもありましたが、それが複数回みてわかるものなのかどうなのか、それすら掴み切れません。緻密な世界観がバックボーンにあって、考察するような作品か…といわれるとそうではなく、もっと素直に見ていいような気がするのですけれど。このちょっと残った感じは何なのでしょうか。じつはこの「金の国 水の国」は漫画が原作でして、そちらも既に拝読しています。その際にも思ったんですよね。何か見落としてしまっているものがあるような、この気配。映画で掴めるかな…と思ったんですけれど、今回も掴めず。時間をおいてまた見てみようかなと思っております❀

あとキャストに関してですが、ナランバヤルの声をされている賀来賢人さんが非常によかったです。ナランバヤルのお調子者ででも切れ者で…というキャラクターを全く違和感なく演じられていました。最初 声優の細谷佳正さんかな?と思ってしまうほどに。そのほか戸田恵子さんや神谷浩史さん、沢城みゆきさんなどそうそうたるメンバーでキャスト部分でも楽しめました。心配していたアニメ映画あるあるの作品はいいのに…ということがありませんでしたから、安心してまた見られますね❀次は何の映画を観ましょうかね❀