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シンプリストになりたいのです

おでかけ記録(印象派 モネからアメリカへ)

好きな画家はだれですか?好きな絵画はどんなものがおおいですか?

私は印象派が好きです。ゴッホやゴーガン、そしてモネ。今回はモネにまつわる絵画を見てきましたのでそれについて綴っていきたいと思います。

印象派 モネからアメリカへ 

現在、東京上野にある東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」展に行ってまいりました。

worcester2024.jp

第1回印象派展から150周年を迎える2024年にふさわしい展示なのではないでしょうか。

19世紀後半、大都市パリには国外からも多くの画家が集いました。パリで印象派に触れ、学んだ画家たちは、新しい絵画の表現手法を自国へ持ち帰ります。本展は、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に注目します。

(上記URLより引用)

東京都美術館

開催される東京都美術館。実は初めましての場所です。場所は上野公園の中だそう。パンダで有名な上野動物園のすぐ隣でした。

東京都美術館。この外観からも結構レトロな雰囲気が漂ってきます。

1926(大正15)年に日本初の公立美術館として開館した東京都美術館は、「石炭の神様」と呼ばれた北九州出身の事業化、佐藤慶太郎の寄付によって誕生しました。

東京都美術館の現在の建物は1975(昭和50)年9月に竣工しました。

2010年3月から2012年2月にかけて大保改修工事を実施。設備の全面更新に加え、ユニバーサルデザインの整備、来館者の鑑賞空間の質的向上や利用者の利便性向上を図りました。

https://www.tobikan.jp/outline/architecture1.html

(URLより引用)

なんと生まれたのは1926年の大正時代。今も姿かたちは変わりながらもこうして続いている素晴らしい美術館であることがわかります。

門をくぐってすぐにお迎えしてくれるのは鏡のような球体。美術館らしいオブジェですが、某漫画が浮かんだのは私だけではないはず。

エスカレーターで地下へと降りていくと入口があるようです。

展示を見ていきましょう

早速展示を…ということですが、こちらの展示ではほとんどの作品が撮影NGです。ですが、要所要所にフォトスポットを用意してくれていましたよ❀

そもそも印象派とは?

入ってすぐに出迎えてくれるのがこちら「印象派 モネからアメリカへ」と書かれた壁がお出迎えしてくれます。拝啓で使われているのはモネの水連ですね。印象派といえばモネを思い浮かべる方が多いように思いますが、そもそも印象派ってどういうことなのでしょうか?ちょっとおさらいしてみましょう。

印象派」とは19世紀後半のフランス・パリで起こった芸術運動のことです。それまでの写実主義(そのまま再現する)から脱却し、見たものをそのまま描くのではなく、画家が自分の目に映る物事や心に残った「印象」を描きました。それまでと違い、筆跡を残した大胆な負で使いや、形もふんわりとあいまいな描き方をしていたり、本来の色とは違った色彩で表現されることも。

今でこそ大人気の印象派。しかし当時は世間からなかなか受け入れてはもらえなかったようです。

1874年に最初に行われた展覧会ではかなりの酷評をうけました。そこで展示されていたのがモネの「印象・日の出」。「印象派」の名前の由来ともなった作品です。「ぼやけて印象しか残らない」「スケッチのようだ」と酷評され、要は悪口から生まれた名前だったのです。

(以下URL参考)

mook.casie.jp

ウスター美術館とは?

今回ほとんどが初来日となるコレクション。多くがアメリカのウスター美術館の収蔵作品です。

ウスター美術館はアメリカ合衆国マサチューセッツ州の中央部にある都市ウスターにある美術館です。ローマ時代のモザイク画をはじめとした古代の作品から現代に至るまでの世界中の作品38000点以上を収蔵しています。

そしてウスター美術館は1898年の開館当初から印象派の作品を積極的に収集してきたそうです。

印象派アメリ

今回の展示では印象派、そのなかでもアメリ印象派について深堀されています。印象派といえばやはり、パリ。広げてみてもヨーロッパ、日本においての印象派あたりまでですよね。これまで日本であまり紹介されてこなかったアメリ印象派の作品が見れるということで、かなり珍しいのでは…?と、あまり知識がないのでわかりませんが、なんかすごそうだな!というのはひしひしと感じています。

日本でも印象派が独自に花開いたように、アメリカでも同様に印象派が数々の画家によって花開いています。

ポスターにも使われているこちらの絵画はアメリカ画家 フレデリック・チャイルド・ハッサムによる『花摘み、フランス式庭園にて』(1888年)。このポスターでは伝わらないのですが、花摘みをしている女性のワンピースにかかる光がとてつもなく美しかったです。特に背面のスカートの裾部分にかかる一瞬の光がキラキラと輝いて見えました。

感想

写実主義から印象派へと時代の流れ、そしてパリ、ドイツ、日本、そしてアメリカそれぞれの印象派。国際的にどのように印象派が広まったのか、そしてそれぞれの印象派がその後どのような影響を与えていったのか。今まで「印象派とはなんたるか」「この画家はどんな作品を描いたのか」という点にばかり意識が行って、ヨーロッパ以外に目を向けていませんでしたから、新しい発見や出会いがたくさんある展示でした。

モネ、ルノワールピサロというフランスを代表する印象派から、先ほど紹介したアメリカ人画家のハッサム。もちろん黒田清輝や久米桂一郎といった日本人画家の作品も楽しむことができます。

個人的にはモネの『水連』、ハッサム、そしてモリゾの作品が見られたのがうれしかったです。夫はジュルジュ・ブラックの『オリーブの木々』がお気に召したそう。↑の一番下段、右から2枚目のカラフルな絵画ですね。夫をこちらに引きずり込むためにポストカードを購入しましたので、またリビングに飾ろうと思います。

フロアは3階に渡りましたが、69作品ということ、比較的絵画のスペースが開いているということでスラスラ~と1時間半くらいで楽しむことができました。何より開館時間である9時半に予約していったのが功を奏したのだと思います。だいたいの美術展では開館すぐや閉館前ギリギリはまだ見やすいですからね❀

印象派がお好きな方はぜひ行ってみてくださいませ❀