旅行記録(弘前城) - ＳＩＭＰＬＥ

人生初の東北、青森を堪能中の私。前回までは大正浪漫喫茶室や藤田記念庭園で洋と和の調和を楽しむことができました❀今回は和をきわめていきたいと思います。

弘前城
おまけ

弘前城

私がまだ実家で暮らしていた頃。実家では常にTVが付いている環境でした。その反動か今では全くTVを見なくなってしまいましたけれども。

当時好きだった番組は「ブラタモリ」。タイトルそのままで、タモリさんがぶらぶら歩きながらその土地の謎を解き明かしていく…というような番組です。その土地の謎っていっても学校の七不思議みたいなファンタジーではなくて、どうしてこの土地にこういった文化が栄えたのかとか、この自然はこうしてつくられたという地球規模のお話。カルデラであったり、外輪山、断層崖という言葉はブラタモリで覚えました。

そんなブラタモリで数年前に弘前について取り上げられていて、そこで弘前城についても触れられていたんですよね。それまでは申し訳ないのですが、弘前城に興味はなかったのですけれど…番組を見て、すごい！行ってみたい！と思ったわけでして。今回その念願がかないました❀

弘前城はお濠に囲まれたお城です。春の桜の時期にはこの水面に花弁が落ちて、美しい花筏ができるんだそう。さぞ美しかろうなぁ。

藤田記念庭園から少し歩いたところに入口がありましたので、そちらからお邪魔することに。

門構えもかっこいいです。

さすがねぷたのまち、弘前だなと思うのが、ところどころに置かれた灯篭にねぷたの布が仕込まれているところ。残念ながら灯された姿を見ることはありませんでしたが(寒くて夜は動けませんでした…)、中から灯された灯篭はとても幻想的な姿なのだと思います。

お濠を渡す橋から見た景色。桜の木は落葉した後ですが、モミジもところどころ残っていて美しいです。桜の木のところどころに竹が備え付けられていました。豪雪地帯だから、ここからはお濠ですよ気を付けてねの目印なのかな？と。そこかしこに雪の気配があって面白いです。

しばらく歩いてようやく天守が見えてきました。モミジ、松、天守…！なんという素敵スポット！かっこよすぎて、しばらくぼーっと眺めてしまいました。

ブラタモリを見て興味を持った一番のポイントは石垣の工事でした。石垣が外側に膨らんでしまい、地震などの災害があると天守が倒壊してしまうかもしれない状態だったそうです。その改修工事が現在行われています。その改修工事には天守のすぐ近くの石垣も含まれていました。さぁどうやって工事をする？ということなのですが、なんと、3か月かけて400トンもの重さのある天守を移動させたのだそう。すこしずつ少しずつ…。それがすごいなと感動して、工事中に一度訪れることができたら…と思っていたので、念願かなって嬉しい限りです。足場や埋められたお濠を見ることができました。

www.hirosakipark.jp

臨時の場所に移動してきた天守がこちら。思っていたよりこじんまりとしていますが、端正な顔立ちと表現したらよいのでしょうか、ピシっと着物を着こなした男性のような凛々しさを感じます。

もうひとつ見たかったスポットがこちら。石落としです。本来であればこの下はお濠です。敵軍がお濠を越え、石垣をのぼってこようものなら、ここから石や槍などを落として攻撃していたようです。攻守兼ね備えているわけですね。おそろしや。

専門家ではないので詳しくは解りませんが、こちらは狭間でしょうか。通気口かもしれないですが。いい感じに景色が切り取られて美しかったです。

天守は３階建て構造になっていて、すべての階にお邪魔することができます。個人的に注意しておきたいポイントは2階から3階にかけての階段が怖い‼のぼりは問題ないのですが、くだりが怖い！結構急ですし、滑りそうでして…いやぁ怖かった。ﾌﾟﾙﾌﾟﾙしすぎて、ほかのお客様にご心配をおかけしてしまいました…お恥ずかしや。高所恐怖症ではないのですが、安全が確保されていない場所は恐怖です。