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シンプリストになりたいのです

おでかけ記録・鎌倉(高徳院)

前回、鎌倉旅行での長谷寺についてつづりました。そこでふと思ったのですけれど、鎌倉には奈良と似たものが多いように思います。長谷寺の十一面観音菩薩さまであったり、高徳院の大仏さまであったり。そういったささやかな似通ったところが、私が鎌倉に魅了される原因なのかもしれません。

高徳院

大仏さま。先にも述べましたが、奈良には「東大寺 盧舎那仏像」いわゆる奈良の大仏さまがおられます。幼少の頃に住んでいれば、遠足で必ず1度はお邪魔する場所です。お身拭いといわれる、大仏さまにかかった埃を落とすという年中行事があって、毎年その時期になると奈良テレビではその様子が放送されていました。

ところで奈良の大仏さまは大仏殿の中、要は建物の中におられます。大仏殿の大きさもさることながら、大仏さまもとても大きくていらっしゃるので、とてつもない圧迫感というか抱擁感があります。それを見慣れている私、そして私同様に奈良育ちの夫。夫は初めて鎌倉の大仏さまにお会いすることになるので、その反応が楽しみであります。

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阿吽の像。赤い阿吽の像を通り抜けると、もうすぐに大仏さまがおられます。しっかり手水舎で身を清めましょう。

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ドン!なんという解放感でしょう。抜けるような空にドーンと腰を据えていらっしゃるお姿。なんとも優美です。

大わらじ

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大仏さまの横には大わらじが。大仏さまがお散歩できるようにと茨城県の子供会から奉納されているそうです。高さが180㎝ほどあるそうですので、身長158cmの私が寝転んでも十分余りある大きさですね。これを3年に1度作り変えられているそうですからすごいなぁ。

胎内参拝

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なんと大仏さまの胎内に入ることができます。10月中頃にお邪魔しましたが、それでもほんのり暑いです。銅でつくられたお体に熱がこもっているようで、近づくとほんのりと熱を感じます。夏場は蒸し風呂状態かも。ちなみに↑はお腹側です。

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こちら↑は向かって左側がお背中、右がお腹側。上部にある黒いまる部分はお顔に続いています。よくみると螺髪の部分がわかります。大仏さまの胎内に入るというのはなかなかできないので、これは楽しめますね。

与謝野晶子

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大仏さまがおられる中央から少し外れたところに「みだれ髪」で有名な与謝野晶子の歌碑があります。

かまくらや 御ほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな

という歌をうたわれたそうな。大仏さまに性別はありませんが、与謝野晶子にはイケメンに見えたのだなぁとホクホクしました。

大仏さま

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大仏さまの肩甲骨のあたりには、明り取りの窓が。これはいつ作られたのでしょうかね。もともと中に人が入られるようにと建造されたのでしょうか。それならサービス精神がすごい。

あと勘違いかもしれませんが、肩幅が広い。奈良の大仏さまよりも肩幅が広く、がっしりとした体格に見えます。お顔もシャープに見えてきました。

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大仏様、今は銅のお色ですけれどつくられた当時は金箔が施されていたそうです。今みると想像もできませんけれど。

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よーくみると、右頬のあたりに金の名残がのこっておられます。大仏殿も昔はあったそうですが、水害などで壊れてしまったよう。今はこうして外でこの世を見ておられますが、違った時代もあったのですね。

ちなみに、大仏さまは基本的には無性別です。男性でもなく、女性でもありません。けれど、鎌倉の大仏さまにはお鬚があります。ひげは徳を表し、救いの光を放つとっされているので、鎌倉の大仏様にはぴったりなような気がしますね。

お土産
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鎌倉でお土産といえば…、そう鳩サブレー。鳩の形をしている普通のサブレなのですけれど、つい買ってしまう。懐かしいほのかな甘みで、久々に鳩サブレーをみるとでかいなと思いましたけれどすぐにペロリです。おいしかった❀

写真が多く、3回に分けた鎌倉旅行。今回は夫が初ということでTHE 鎌倉という場所を巡ってみました。すぐいける距離に住んでいますので、次は春あたりに北鎌倉と今回発見した英国アンティーク博物館をめぐることができたらと思っています。

秋になり、動きやすい時期になりました。寒くなり動きづらくなるまで、あちらこちらにお邪魔して満喫したいと思います。