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シンプリストになりたいのです

本・赤ずきん、イソップ童話で死体と出会う。 の感想

青柳碧人さんの赤ずきんシリーズはご存知でしょうか。表紙がなかなかインパクトがあるので、みたことがあるという方も多いと思います。

タイトルが『赤ずきん、〇〇で死体と出会う。』っていうちょっと物騒なタイトルなんですが、そのタイトルの通り、赤ずきんが様々な国で、殺人事件に遭遇しでしまい、それを華麗に解決していく…みたいな物語なのです。面白い所は、その事件が『シンデレラ』や『美女と野獣』といった有名なおとぎ話を舞台としています。

第3作目はアラビアンナイトで、今回、第4作目の『赤ずきんイソップ童話で死体と出会う。』を読みました。感想をネタバレ交えて綴っていきたいと思います。

(過去に読んだ赤ずきんシリーズについてはこちら↓)

yu1-simplist.hatenablog.com

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どんな本?

世界のいろいろな国で事件を解決してきた赤ずきん。そんな「赤ずきんシリーズ」第4弾が登場!今作では「うさぎとかめ」「オオカミ少年」「アリとキリギリス」といった教訓話で知られるイソップ童話の世界で事件が起き、赤ずきんはこれまで同様と死体と出会います。シリーズ史上最高の伏線回収にも注目です。

(双葉社のサイトより引用)

www.futabasha.co.jp

気になったところや感想やら

「人生には正しき教訓が必要です。不実な者には、相応の報いを」

(P29より引用)

グリース国に一人の男がいました。銀色のつば広の帽子に、同じ銀色のコートで身体を覆い、右手には羽ペン、左手には分厚い本、そして彼は瞳までも銀色に輝いています。そのどこまでも冷たい印象の男の名前はイソップと言いました。

彼はその国に住む人々が正しい道を生きるべきであると考えています。ただ、その道を外れてしまった”不実な者”には相応の罰が必要だとも考えているのです。イソップは不実な行いをした者を容赦なく、凍り付いた像にしてしまうのでした。

そんなグリース国に迷いこんでしまった赤ずきん。お家に帰ろうとしますが、行く先々で事件に巻き込まれ、なかなか帰ることができません。帰るためには、事件を解決していく必要がありそうです。

「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」

(P54より引用)

イソップは一体どうしてこのようなことをするのか、彼に凍らされてしまった者たちはどうなってしまうのか、そしてなにより赤ずきんは一体どうなってしまうのか…といったお話し。本作も最後まで楽しんで読むことができました。

ただ気になるところもチラホラ。1つは帯にある「史上最高の伏線回収」って結局どれのことをいうのか…。1つ1つの事件を解決していくのが、そもそも伏線回収なので それを指すのか。幕間のお話しとかなのか。犬にみせかけて実は…な あれ?この国では人間にも動物の名前を渾名に使うが伏線だった…とか、はたまたタイトルで『死体と出会う。』とあるのに、死体と出会うことなく事件を解決したことなのか…。んー…。それを考えることに意味があるのかしらん。

また、イソップが何故洞窟(オオカミ少年ゲームの会場)には姿を現さなかったんでしょうか。閉所恐怖症みたいな描写あったかな…?読み飛ばしてしまったかもしれませんけれど。

更に1つはピノキオや指輪の魔人は結局どうなってしまうのでしょうかね?赤ずきんは結局、おうちに到着することができたわけではありませんから、第5作目でまたどこかに赤ずきんが漂着して、事件を解決して、その先で謎もとけるのかしらん?それとも気がつかないところで解決していたのかしらん?1作目のラストみたいにそれらが実は伏線で…みたいな感じなら、胸熱だなぁ。

そういえば1・2作目がグリム童話、3作目がアラビアンナイト、4作目がイソップ童話をベースとしているとして。次はアンデルセン童話ですかね?あ、でも1作目のラストは『マッチ売りの少女』だったはずですから、既にアンデルセンは出てるのか…。何になるのか次回作が楽しみですね❀

よもやま話

イソップ童話って、教訓話で構成されているんだなぁ…とは知っていました。けれど、言われてみたら、動物が主人公になっている物語が多いのですね。本作でも出てきた『北風と太陽』、『アリとキリギリス』など様々なものが擬人化されて、物語が紡がれていたのか…。ちゃんと『イソップ童話』を読んでいたわけではないので、意識していなかったです。そこをもう少しわかった状態で読んでいたら、トリックの解き方や、物語の見方も違ったかも…なんて思います。勿体ないことをしました。

最近、枕草子であったり、イソップ童話であったりに触れて、幼い頃にもっと読んでいれば…学生の頃にちゃんと勉強していれば…と思うことがチラホラ。後悔先に立たずと言いますから、今からでも触れていけたらと思っております。

はてさて、今回はこの辺で。次は何を読みましょうかね。