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シンプリストになりたいのです

映画・天使と悪魔 の感想

前回、十数年ぶりに『ダ・ヴィンチ・コード』という映画を観まして。初めて見たときは理解できなかった宗教に関するあれこれを、以前よりは理解することができ、映画の深みを知れたような気がしています。ほんの少しですけれど。

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今回はその続編である『天使と悪魔』をみましたので、感想をネタバレ交えて綴っていきたいと思います。

あらすじ

10億人ものカトリック信徒を束ねるローマ教皇が、突然の病により死去された。バチカン市国には大勢の人々が、教皇の死を悲しみやってきています。また枢機卿たちが集まり、次期教皇を決めるためのコンクラーヴェが開催されることになりました。しかしコンクラーヴェ直前で有力候補である4人の枢機卿が拉致され、脅迫状が届きます。

バチカン警察はハーバード大学で宗教象徴学を専門にするラングドン教授を呼び出し、内密に操作に協力するように依頼します。脅迫状にはアンビグラムが描かれ、それは「イルミナティ」を指していました。科学を信奉したことでカトリック教会に弾圧された秘密結社イルミナティの犯行である可能性が高いと確信したラングドン教授は、捜査に参加すべくバチカンへと向かうのでした。

一方、欧州原子核共同研究機構では反物質を作り出す実験が行われていました。反物質はこれまで微量しか取り出すことができていませんでしたが、極秘裏に行われていた実験で大成功したのです。しかし、あろうことか反物質が何者かに盗まれてしまいます。

反物質は両端が電磁石の容器の中に浮いている状態で保存されますが、このままだとバッテリーが切れてしまい、反物質が落ちて容器の底や別の物質に触れてしまうのです。そうすると大爆発を起こしてしまいます。その威力は5Kトンの爆薬に相当する大爆発だといいます。

バチカン警察には犯人から新たな脅迫映像が届いていました。このままでは1時間おきに枢機卿が1人殺害され、最終的にはバチカンごと滅ぼすと犯人は脅迫してきたのです。更に盗まれた反物質のリアルタイム映像もありました。

イルミナティの古い脅迫文句だ。”バチカンを光で破壊する”」

このままでは枢機卿は殺害され、反物質によってバチカンごと吹き飛ばされてしまいます。ラングドン教授と、反物質を盗まれた研究所から来ていたヴィットリア博士は事件の真相を解明するため、捜査を開始するのでした。

感想

前作の『ダ・ヴィンチ・コード』もスピード感があり、2時間があっという間に感じる作品でしたが『天使と悪魔』も同様でした。展開がスピーディーというか疾走感があり、退屈することなく最後まで見ることができました。

グロテスク具合はこちらの方が増しているかな?と思ったり。火傷するシーンとかは、痛そうで背中がゾワゾワします。

思えば「イルミナティ」という言葉は聞いたことがありましたけれど、具体的にどういった存在かは理解していませんでした。秘密結社で、世界を裏で支配している…的な存在に描いているものも見た記憶があります。

また本作の中では「近代科学の父」や「天文学の父」と呼ばれるガリレオ・ガリレイイルミナティのメンバーだったとして、彼の記録を探していく、要は謎解きをしていくのですがこの辺りがどこまでフィクションなんだろうと想像しながら見るのが楽しかったです。

前作は宗教における禁忌に触れるという感覚が強い作品でしたが、本作は宗教に触れながらもそこまで入り込んではいないように感じました。それでも2つの教会で撮影許可が下りないというハプニングもあったようで、その辺りも考えさせられる点でした。

よもやま話

映画の順番が『ダ・ヴィンチ・コード』→『天使と悪魔』ですので、原作もそういう順番だと思っていたのですが、原作は逆なようです。今回、映画を観て公開日等々を調べていくなかで初めて知りました。昔、公共図書館で働いていた時に、この2作品を配架(本棚に並べる)した記憶がありますが、逆においてしまっていたのかぁ…と今更ながら後悔を。

あと、映画『ダ・ヴィンチ・コード』は原作に忠実に作られたそうですが、『天使と悪魔』はかなりの脚色が加えられているんだそう。原作とはどう違うのでしょうか。気にはなります…がこれ以上、積読を増やすわけには…!と悩み中です。

次回は、3作目の『インフェルノ』について綴りたいと思います。では、また❀