SIMPLE

シンプリストになりたいのです

セーター を 解く

今回は、ちょっとばかし季節はずれのお話を。今から数年前…、少なくとも5年前に購入したセーターがあります。

それがこのセーター。どこにでもあるベーシックなデザインですが、全体的にゆったりとしており、また腕部分が広がっているのがお気に入りポイントでした。デザインや着心地が気に入って、2枚体制でヘビーユーズするくらい、お気に入りだったのです。

仕事、プライベートの両方で着用するため、定期的に毛玉の除去などのメンテナンスはしておりました。それでもやはり寿命はきてしまうもので、1枚は2年くらい前に、袖部分が 盛大にほつれてお別れを。残されたこの1枚も、あちらこちらにヨレや、どうしても落ちない袖部分の汚れ、毛玉除去を繰り返したため薄くなっている部分などが見受けられるようになりました。

さすがにこれを着て、おでかけすることはできない…。言ってしまえば、着ていてテンションが上がらない。自分のモチベーションが上がらない服は、どれだけ過去気に入っていたとしても、一度着なくなると、もう着なくなってしまうもので。外に着ていけない服なら、ルームウェアにしてしまえばいいじゃないか…がなんとなくできない私には、これは困った事態になりました。

着ないなら捨てればいい、でも捨てたくない。愛着というものが、私の断捨離欲を阻害して、どうにも捨てることができないのです。どうしたものか。普段であれば、もう少しすんなりと断捨離することができるのに、今回はなかなかお別れすることができません。

そんなわけで。もういっそ形を変えてしまえばいいのではないかという結論に至りました。

セーターをばらして、パーツごとに分けます。

あとはひたすら糸をマキマキマキマキしていきます。ところどころ、毛玉は回収。もうひたすらマキマキマキマキしていきます。最終的に直径15㎝と13㎝の大きさの毛糸玉が2つ完成いたしました。

本来であれば、毛糸に型がついてしまっているので、それをまっすぐにしながら伸ばすのだそうですが…。さすがにそれは面倒ですので、今回は省略いたしまして。

この巨大な毛糸玉で、冬までに何かを作成してやろうと目論んでおります。とはいえ、簡単な編み方しかできませんので、巨大なボレロを作成するか、マフラーやひざ掛けを作成するか…。毛糸の編針は実家に置いてきてしまっているので、最寄りの手芸屋さんなどで購入してから考えたいと思います。

冬までに…!あまり編み物はしたことがありませんが…!何かできるといいな!

…ということで。ここで宣言しておいたら、さすがの自堕落な私でも動きそうですからね。宣言しておきたいと思います。

最近はメンテナンスに関わるお話をいくつかしたのですが、こういう物との関わり方もあるかと。形が変わってしまっても、物とのつながりが0になるわけではありませんからね。

昔、どいかやさんの「服を10年買わないって決めてみました」という本を拝読したことがあります。ご自身が大量の衣服を既に持っているということに気がつき、それ以降10年間、新しい服は購入しないと心に決め、試行錯誤しながら10年を過ごされたというお話です。ストッキングや下着などの消耗品は購入してOKとはいえ、10年とは…!と感動いたしました。私は1年でもできる自信がありませぬ。

そして試行錯誤の10年なかで、今ある衣服をリメイクするといったお話も綴られていて「大切にする」にもいろいろあるのだなぁと再確認させられたものです。

実は私、裁縫は苦手な分野なのです。絵や料理であれば、あとからごまかす ということができます。けれど裁縫は、ごまかすということが難しいでしょう?私は器用なのではなく、ごまかすのが上手い人間なのだと自覚しております。

それでも、できることからチャレンジしていきたいという気持ちもあるのです。10年間服を買わないということが無理でも、今あるものを大切にすることはできます。

冬までに、〇〇を作成したよー!とこちらで報告できるように、頑張りたいと思います❀お裁縫も練習して、上手になりたいなぁ。