自己分析と聞くと就職活動で使う、あの けったいな物でしょうというイメージがある私です(ド偏見)。
昔読んだ本で、自分への質問〇〇個ノック~!みたいなのがあり、やってみようと試みましたが20個を越さなかった記憶があります。たぶん向いていないんですね。
自己分析とは要は、経験や趣味嗜好であったりの「自分自身」について良い面、悪い面を理解し、今後の行動の指針とするためのもの くらいの解釈でいます。愛用している三省堂国語辞典に載っていないので詳細は不明ですが。そんな私ですが、自己分析をしていないわけではないんですよ。私なりの自己分析をしているので、その方法を紹介してみようと思います。
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いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
まず紹介したいのが、ジュリア・キャメロン:著の『いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』です。本書は同著者の「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」をさらにバージョンアップさせた1冊といえるでしょう。本書を超ざっくりと説明します。
著者が紹介するツールを用いて、12週間のワークショップをこなせばすべての人がアーティストになることができる。アーティストになることに興味がないひとでも、そもそも自分は何になりたかったのかを思い出し、行動するきっかけとすることができる。その方法・手順についてかかれた手引書が本書です。ツールは以下の4つがあります。
- モーニングページ
- アーティストデート
- ソロウォーキング
- メモワール
今回はこの中でもモーニングページについて紹介しようと思います。
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モーニングページ
・まず必要な道具をまず説明します。A4のノート、A4のノートを広げることができるスペース、筆記用具、やる気、以上!
・方法は簡単で、朝起きて一番にA4ノートを広げ、頭に浮かんだことを3ページ分 書いていく。書くことは何を書いても構いません。頭に浮かんだことをそのまま書けばいいのです。何もうかばないのであれば、今日したいことを考えたり、それさえもなければ「書くことなくなった、腕痛い」などでもいいでしょう。とにかく3ページノートと向き合ってみるんです。また過去のノートはできるだけ読み返さず、また絶対に誰にも見せてはいけません。
・目的は思考をテキストとしてノートに排水することで、頭の中にいるもう1人の自分を黙らせること。もう一人の自分は常に自分を検閲して「そんなことできるはずない」「その行動に意味はない」などと、私たちの行動を制限させています。自分の夢を諦めさせている最大の原因である自分に徹底的に親切に接し自分のやりたいことに注目していきましょう。要は自分に優しくありましょう。
…と、ここまで書いてみましたが、ここからは私なりのアレンジです。
・書くタイミングは朝の家事・朝食をすませてからにする。
朝一番にノートに向き合ったとて、私のような朝に弱い人間の頭はそうそう回るわけではありません。1~2時間家事と朝食を済ませてやっとそれなりに思考することができる頭になります。ただノートに向き合ってダラダラと「書くことがない」と書くよりも、ある程度頭が起きた状態でノートに向き合う方がタイパは良いように思います。モーニングページを実践してみて、現在は朝の決まったタイミングに誰もいない環境で集中してノートと向き合うべし!という風にアレンジしています。
・A4ノートでなければいけないのか?について。
正直A4である必要はないと思います。理由としては、そもそもA4ノートがあまり売っていないんですよね。私は最寄りの文具店で取り扱いがなかったため、AMAZONでポチることになりました。
次に、書きづらい。手元にA4の紙が2枚あれば並べてみてほしいんですが、なかなかな大きさになると思います。これを毎日3ページはストレスになる方もおられると思います。そういう場合は、ノートのサイズダウンをして、その分書くページ数を増やすことをおススメします。…とは言ってみたものの私はA4ノートを愛用しています。
愛用しているのは「紳士なノート」
A4サイズはだいたい21×30cmらしいです。なかなかに大きいです。
この紳士なノートシリーズは昔から愛用しているシリーズですが、とてもすべすべとして書き心地が良いんです。また文字の滲みや裏移りもしづらいのも推しポイント。少々ノートとしてはお高い方になるのかもしれませんが、こういった愛すべきノートであれば毎日向き合うのも苦にはならない…あぁ可愛い。こう、好きなものに 投資 している気分になれますから。さて、話を元に戻して。
・最後に書いている内容について。とある日の私のノートはというと。
- 日付、記入開始時間と記入終了時間
- その日の天候
- 今週したいことや今日 これからしたいこと
- 昨日したこと、あったことの感想
- 書き切った自分へ、そして明日の自分への励まし
ざっとこんな感じです。もし書くことが浮かばない場合は参考になさってみてください。ちなみに 今日したいこと は箇条書きで書くようにしています。ノートを書き終えたあと、TO DO LISTを毎朝作成するので、それを参考にして時間割に当てはめるといった要領でこなしています。
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実際にモーニングページをやってみた感想
モーニングページを開始したのは昨年2022年10月からで、かれこれ6か月程続けています。途中引っ越しや体調不良で書けない時期もあったので、それを踏まえての感想を。
QOLが上がった
私にとってノートは愚痴の相手であり、未来の夢を語らう相手であり、夫や友人にすら話すことができない悩みを相談する相手でもあります。SNSで発信すればBANを食らうようなことだって、ノートの中では言えるのです。そのすっきり感たるや、すごいです。それだけでストレス解消になっているように感じます。
そしてモーニングページを参考にTO DO LISTを作成することで、その日1日のタスクがはっきりとします。この作業には1時間はかかる、優先順位的にはこれが先で…と1日の時間割を作成することで、その日一日を無駄にすること減ってきています。当然、詰め込むと疲れてしまうので、休息の時間も確保していますよ。
自分が何がしたい・したくないがわかった
ノートを書くことで頭の中が整理されたことが、自分の中では大きな成果でした。そもそもノートを書き始めたきっかけは転職活動をどうするか悩んでいたことでした。その頃はハローワークに行くか、行くにしてもどんな職種にするか、これからも図書館司書を続けるか?ほかの業務にするか?そもそも私なんかに何ができるの?と暗中模索の状態を続けていて、もう自宅警備員を極めてやろうかなどと投げ出そうとしていたタイミングでした。実際にノートを書き始めてみて、自分がどういった労働環境に身を置きたいのか、どういったことがしてみたいのか、逆にどういったことが嫌なのか、自分なりに整理して考えることができ、今はそれを実現させるために日々少しずつ勉強をしています。
そしてこれこそが、私にとっての自己分析なのです!
モーニングノートをきっかけに、これまでの経験や思考から これから自分はどうしたいのかを考えることができています。今回は紹介しなかった3つのツールを駆使するとさらに、自分と向き合うことが可能となるので、ぜひ著書を手に取って参考にしてみてほしいです。実際に購入してみるもよし、図書館で探してみるもよし、YouTubeの本要約チャンネルなども参考になると思います。
個人的にはモーニングページとアーティストデートがとても役に立っているので、オススメです。